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NVIDIAは今夏ついに次世代GeForce RTX 4000シリーズを発表し、まずはRTX 4090から発売すると見られているが、このAda Lovelace世代のGPUには更なるモンスターが隠されている可能性がある。それも非常識なスペックのモンスターだ。

この記事の要点
  • NVIDIA RTX 4000シリーズには「Titan」クラスのグラフィックスカードの用意がある。
  • 「Titan」クラスのグラフィックスカードは、フルスペックAD102 GPU、48GBメモリ、TDP900Wのモンスタースペックになる。

NVIDIAグラフィックスカードに「Titan」が再来か

Ada Lovelace GPUのフラグシップ「AD102 GPU」は、18,432個のCUDAコアと144個のStreaming Multiprocessor(SM)で構成されるが、2022年8月に発売されると言われているRTX 4090はこれの一部がカットされ、性能が抑制されている。そのためTDPも450Wになっているわけだが、ではフルスペックのGPUを活かすのはどこなのか。それが今回登場が噂される「Titan」級のRTXグラフィックスカードだ。

噂のによると、Ada Lovelace GPUアーキテクチャに基づく次世代のNVIDIA Titanグラフィックスカードは、18,432個のCUDAコアと144個のSMをフルに活用した、「完全な」AD102 GPUを備えている。そして、クロック周波数によっては、このグラフィックカードは100TFLOPsを超える性能を発揮するとのことだ。また、384bitのメモリバス幅で動作する48GBのGDDR6Xメモリが搭載されるとの噂だ。

最新の24Gbpsメモリモジュールを搭載し、GPUに最大1.152 TB/sのVRAM帯域幅を提供すると言われている。これは、21Gbpsのメモリを搭載した既存のRTX3090 Tiフラッグシップと比較して、メモリ帯域幅が14%向上となる。RTX 4090も、同じ21Gbpsメモリダイを使用しているため、フラッグシップの「Ti」モデルのみが24Gbpsのメモリダイを搭載する予定とのことだ。

nvidia titan gpu

そして信じられないことに、消費電力に関しては、最大定格900Wとなり、RTX3090 Tiの2倍のTDPになる模様だ。kopite7kimi氏によると、この構成のテストボードがデュアル16ピンコネクタ構成であったことが確認出来たとのこと。各16ピンコネクタは最大600Wの電力を供給できる。

このTitanクラスのSKUが次世代ゲーミングBFGPUやワークステーションのフラッグシップとなるのかは不明だが、1つ言えることは、このようなGPU構成は、スペック、消費電力、価格の面で、これまで見られなかった非常識な物になると言う事だろう。

NVIDIA GeForce RTX 40シリーズグラフィックスカードのラインナップ(噂)

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グラフィックスカード GPU ボード SMユニット/コア メモリバス メモリクロック/メモリバンド TGP パワーコネクタ 発売日
NVIDIA Titan Ada? AD102-400? 確認中 144 / 18432? 48 GB / 384-bit 24 Gbps / 1.15 TB/s ~900W 2x 16-pin 確認中
NVIDIA GeForce RTX 4090 Ti AD102-350? 確認中 144 / 18432? 24 GB / 384-bit 24 Gbps / 1.15 TB/s ~600W 2x 16-pin 確認中
NVIDIA GeForce RTX 4090 AD102-300? PG137/139 SKU330 126 / 16128 24 GB / 384-bit 21 Gbps / 1.00 TB/s ~450W 1x 16-pin 2022年8月
NVIDIA GeForce RTX 4080 AD103-300? 確認中 >84 / 10752? 16 GB / 256-bit 21 Gbps / 672 GB/s ~350W 1x 16-pin 2022年9月
NVIDIA GeForce RTX 4070 AD104-400? PG141-310 >60 / 7680 12 GB / 192-bit 18 Gbps / 432 GB/s ~300W 1x 16-pin 2022年10月