クルマイベントのよき見本
“走る、見る、触れる楽しさ”をテーマにフィアットファンが集うビッグイベント、FIAT FESTA(フィアット・フェスタ)が今年も開催。第29回目となる今回も、多種多彩なイタリア車が群馬みなかみ宝台樹スキー場に大集結した。
朝から高原らしい爽やかな快晴となった開催当日の5月29日(日)は、ゲートオープンの8時には前泊組メンバーを中心に快音を響かせて会場入り。スラロームやタイムラリーといった競技にエントリーする常連も続々と集まり、マシンの調整に余念がない。参加モデル最多と思われるアバルト595軍団のオフ会メンバーを筆頭に124スパイダーやプント、パンダにX1/9、ランチア・デルタと、メイン会場はすぐに埋め尽くされ、第2、第3駐車場まで使われる大盛況ぶりだ。
フィアット・フェスタ事務局長であるトゥルッコ橋本代表の号令でゆるゆるとスタートしたイベントはのっけから大盛況だ。それもそのはず、お互いのクルマを眺めるだけでも楽しい個性豊かなラインナップが勢揃いしている上に、メイン会場ではイタ車ファンにはたまらないさまざまなパーツやアイテムを持ち込んだプロショップが軒を連ね、テント前に展示されたフルカスタムのデモカーや超希少モデルと間近に接するだけでも大満足に違いない。みなかみ宝台樹スキー場レストランが提供する各種バーガー目当てのリピーターも多いようだ。
みなかみをドライブするタイム競技「Trofeo RALLY」のスタートを見送り、スラローム競技「Trofeo SLALOM」を観戦していれば時間を忘れてしまう。加えて本部テントでは、協賛各社提供のアイテムが当たるチャリティくじも販売。売上はウクライナ支援に寄付されるとのことだ。
それぞれが自身の楽しみ方を満喫できるのがクルマイベントのいいところ。それもこれも主催社の腕前と参加者のマナーが大事な要素なのだから、このフィアット・フェスタはよき見本といえるだろう。来年はいよいよ第30回大会ということで、開催が実現した暁には、いっそうの盛り上がりに期待したい。
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