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2022年秋のリリースが予定されているApple Watch Series 8だが、これまでの噂では、新たに「フラットエッジデザイン」を採用し、外観が一新されるとのことだ。

それに加えて、新しくエクストリームスポーツでの使用に耐えうる堅牢なモデルとして、「Apple Watch Explorer Edition」が新たに登場するという。また、久しぶりにApple Watch SEも新しくなるようだ。

本稿では、「Apple Watch Series 8」「Apple Watch Explorer Edition」「Apple Watch SE 2」について、発売日や価格、予想されるスペックや新機能、デザインなど、最新情報をまとめている。

詳しくはスクロールしてご覧いただきたい。

2022年版Apple Watchシリーズで噂されているスペックまとめ
  • 体温検知機能が搭載
  • Apple Watch Series 8には標準と画面が大きなプロモデルがある?
  • 頑丈なエクストリームスポーツバージョンが追加
  • フラットエッジデザインで外観が一新
  • 更に高速になったSoC
  • これまでよりも長いバッテリー持続時間

Apple Watch Series 8の特徴

デザインについて

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Apple Watch Series 8の予想図(出典:Jon Prosser氏、Ian Zelbo氏)

Apple Watch Series 8では、これまでの丸っこいデザインから、「フラットエッジデザイン」にデザインが刷新されるとの情報が出ている。ただし、デザインが大きく変わるという噂は、実は2021年のApple Watch Series 7でも発表直前まで出ていたので(結局変わらなかったのはご承知の通り)、一応そのことも念頭に置いておいた方がいいかもしれない。

更に、ディスプレイアナリストのRoss Young氏によると、Apple Watch Series 8は今までの2サイズ展開ではなく、3つのサイズで提供される可能性があるとのことだ。これまでAppleは41mmと45mmのサイズオプションを用意していたが、ここにさらに大きなサイズを追加する可能性がある。

また、別の情報では「Apple Watch Series 8」には、2モデルあり、標準のモデルではApple Watch Series 7のデザインと変わらず、上位モデルで噂のフラットエッジデザインが取り入れられるとの話もある。この新しいモデルは、より画面サイズが大きな「プロ」モデル、もしくは頑丈なモデルを指している可能性もある。

2022年に噂されているもう1つのモデルは、頑丈なエクストリームスポーツモデルだ。これは、激しい動きや衝撃にも耐えられなければならないため、これまでとは全く別の素材を使用している可能性がある。たとえば、ゴムや硬質プラスチックで作られた、G-SHOCKのような頑丈なボディだ。また、このモデルにも金属ボディ部分自体はフラットエッジデザインになるのではと言われている。

まとめると、デザインに関しては以下の3パターンが想定される。

想定ケース:その1
  • フラットエッジデザインのApple Watch Series 8
  • フラットエッジデザインで頑丈なボディのApple Watch Explorer Edition
想定ケース:その2
  • 現行モデルのデザインを踏襲したApple Watch Series 8
  • フラットエッジデザインで頑丈なボディのApple Watch Explorer Edition
想定ケース:その3
  • 現行モデルのデザインを踏襲したApple Watch Series 8
  • フラットエッジデザインのApple Watch Series 8 Pro
  • フラットエッジデザインで頑丈なボディのApple Watch Explorer Edition

ヘルスケア関連

Apple Watch Series 7は、特に新しいヘルスケア機能の追加が見られなかったが、これは、Apple Watchの新製品としては初めての事だった。Apple Watch Series 8では新たなヘルスケア関連機能の追加が期待される。

体温検知機能

Apple Watch Series 8では、体温検知機能が追加される可能性が報じられている。この機能では、病気や異常な状態の早期発見の指標として、体温が異常に高いまたは低い場合にユーザーに警告する物であると言われている。また、女性の妊活を助けるために、基礎体温からの変動値を記録するためにも使えるとのことだ。ただし、いずれにしても実際の測定値が表示される可能性はないという。

心房細動の検出の改善

watchOS 9では、Appleは心房細動の検出を拡張して、「負担」、つまり特定の期間に人が心房細動の状態にある頻度を計算してくれるようになる。これがOSのアップデートだけで可能な場合、現行モデルなどでも利用可能になるだろう。

睡眠時無呼吸状態の検出

Appleは、既存の血中酸素センサーを使用して睡眠時無呼吸状態を検出することを目指しているが、バッテリーの持続時間に大きな影響を与えることなく頻繁に血中酸素濃度を読み取る事が難しいため、この機能が取り入れられるかは不明だ。

交通事故の検出

Appleは、2022年に発売されるiPhoneとApple Watch向けにクラッシュ検出機能を開発しているとの情報がある。これは、加速度計などのセンサーを使用して、重力の急上昇を計測することで交通事故が発生した際に検知するような機能だという。

車の衝突を検知すると、iPhoneやApple Watchが自動的に緊急サービスに電話をかけ、助けを求めるというものだ。2022年に予定されていることから、iPhone 14モデルやApple Watch Series 8向けに作られた機能である可能性もあるが、これらのデバイスに限定されるものではなく、OSのアップデートで提供されるもののようだ。

より高速なSoC

Apple Watch Series 8は、より高速なシステムオンチップ(SoC)を採用することにより、パフォーマンスの向上が期待される。AppleはS7チップでは変更がなかったが、S8チップは速度とバッテリー効率がいくらか向上すると予想される。

バッテリー持続時間

現在のApple Watchはバッテリー持続時間が18時間だが、新しいSoCの採用とデザインの変更によりバッテリー持続時間の延長が期待される。

価格と発売日

これまでの傾向から、Appleは秋に新しいApple Watchを発表する事が続いている。噂ではiPhoneと共に9月13日に「Apple Watch Series 8」が発表される可能性がありそうだ。Apple Watchの価格構成は長年にわたり変更がないため、Apple Watch Series 8はSeries 7の価格をそのまま引き継ぐことが想定される。

Apple Watch SE

Apple Watch Series 8は、新しい頑丈な「Apple Watch Explorer Edition」と、低価格の新しい「Apple Watch SE」とともに発売されるが、Apple Watch SE‌ 2に何が追加されるかは不明だ。より高速なプロセッサを搭載している可能性があり、「常時表示機能」の搭載が期待される。

2023年以降のApple Watchに採用される機能

ヘルスケア関連

血糖値測定機能

AppleはApple Watchに血糖値測定機能を取り入れる事も考えており、研究を行っているらしい。これは、非侵襲的な方法となり、血糖値を測定するために血液を採取する必要がない物だが、まだ研究段階となり、2022年のApple Watchには搭載されない模様だ。しかし、これがもし実現した場合、糖尿病患者にとっては大きな助けとなるだろう。

ただし、血糖値測定に関しては医学的な規制がかかわってくることもあり、技術的に可能でもその後の認可の問題などもあり搭載までにはまだまだ数年はかかると思われる。

血圧測定機能

Appleは、Apple Watchに血圧測定機能を追加するも考えられているようだ。これにより、装着時に血圧を測定し、高血圧時にはそれを通知し、医師に相談をするか、血圧計による再測定を促すようなアドバイスを与えてくれるという。具体的な血圧の値が出るのではなく、その人にとって通常とは違う異常値を検知して、通知するような機能出ある事には注意だが、Appleが少なくとも2024年まで血圧監視センサーの準備ができていないことが報告されている。

その他の機能

衛星接続

将来的に、Appleは衛星接続をApple Watchに導入することを計画しており、これにより緊急時のテキスト送信とSOS応答機能が手首に届くようになる。衛星接続は「iPhone 14」に登場し、その後、Apple Watchに拡張される物と見られる。