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ロシア軍が撤退した、ウクライナの首都キーウ郊外のブチャなどで400人を超える市民が虐殺されたことが3日までに判明し、各国首脳が相次いで非難声明を出している。ロイター通信によると、ウクライナの検察当局はこの日、ブチャなどで発見された遺体が410人にのぼることを明らかにした。

惨劇のあったブチャ。続々と回収される道端の遺体(3日、写真:AFP/アフロ)

日本の岸田首相は4日朝、首相官邸で記者団のぶら下がり取材に応じ、「民間人へ危害を加えるということ、こうした国際法違反の行為については、厳しく批判する」と述べ、「(記者の)ご指摘のように国際社会において非難が高まっていることは承知している。日本もこうした人道上の問題となる行為、国際法違反の行為については厳しく批判し、非難をしていかなければならない」とロシアへの非難を強調した。

岸田首相(画像は3月22日の会見時、官邸サイト)

フランスのマクロン大統領は3日深夜(日本時間)、ツイッターを更新。「ブチャから私たちに届く画像は耐え難い。通りには何百人もの殺害された民間人が倒れている。犠牲者への思い、ウクライナ人との連帯に想いを馳せる。ロシア当局はこれらの犯罪に回答しなければならない」と厳しく追及した。

イギリスのジョンソン首相は4日未明(現地時間3日夜)、ツイッターに連続投稿。「イルピンとブチャでの無実の民間人に対するロシアの卑劣な攻撃により、プーチンと彼の軍隊がウクライナでさらに多くの戦争犯罪を犯している証拠だ」と投稿。

ジョンソン首相は続けて「クレムリンがどんなに否定しようが、偽情報を出そうが、我々皆が真実だと知っていることを隠すことはできない。プーチンは懸命だが、彼の侵略はすでに失敗しつつある。ウクライナの決意はかつてないほど強力だ」と言明した上で、「私は全力を賭けて、ウォーンマシーンと化したプーチンを飢えさせるための努力をする。我々は制裁と軍事支援を強化するとともに、地上で困窮している人々を支援するための人道的支援パッケージを強化している」と決意表明。

さらに今回の虐殺行為を受けて、「イギリスは、ウクライナで犯された残虐行為に関する国際刑事裁判所の調査を支援する最前線にある」と強調、ラーブ副首相兼法相が追加の財政支援と専門調査員の配置を承認したことを表明。「我々は、正義が実現されるまで休むことはない」と力説した。