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 ちょっと専門的に言うとゴミ収集車は塵芥車と呼ばれています。日本の塵芥車は、積み込み装置の違いによりプレス式と回転板式の2つに大別されますが、こちらは新明和工業が6月1日に発売した回転板式塵芥車「G-RX」の4t車級の新モデルなります。

 塵芥車の国内トップメーカーである新明和工業では、2019年10月に2~3t車級の回転板方式の「G-RX」をフルモデルチェンジしましたが、これはそれに続くもの。基本性能と使いやすさが向上したモデルとなっているようです。

文/トラックマガジン「フルロード」編集部 写真/新明和工業


使いやすさを追求した新モデル

新明和工業が発売した4t車級回転板式塵芥車「G-RX」

 新明和工業は回転板式塵芥車「G-RX」の4t車級の新モデルを開発、6月1日に発売した。

 新モデルは、積込能力をはじめとする基本性能を格段に向上させるとともに、より安全に、より簡単に操作できるよう使いやすさを追求したモデルとなっている。

 ワンハンド開閉式テールゲート、ワンタッチ開閉式汚水タンクシャッター、開閉アシスト付大型ルーフカバー等、作業時の操作性と省力化に配慮した機能を標準装備。

 また、専用大型リヤコンビネーションランプとハイマウントストップランプを採用し、車両後方からの視認性を高め、より安全性を向上させるとともに、街にとけ込むスマートなデザインを実現している。このほか、超小型LEDバックランプの採用をはじめ、バックアイカメラ等の安全装備も充実させている。

4t車級「G-RX」の特徴

1、積込能力の向上
 積込プレートの刃先出力大幅アップにより、積込性能を大幅に向上させた(押込板14%、回転板7%の刃先出力アップ)。

2、使いやすさ、メンテナンス性の向上
 ・片手、両手どちらでも楽に開閉できるワンハンド開閉式テールゲートを採用し、収集時の作業性を向上させた。左右どちらのハンドルからでも開閉が可能。
 ・ホッパ部汚水タンクシャッターに片手で操作可能なワンタッチ式を採用し、操作性を向上した。
 ・大型開閉式ルーフカバーによりホッパ部のメンテナンス性を向上し、開閉アシストにガスダンパーを採用したことで操作が容易になった。
 ・ホッパ、ボデー安全棒の操作性を改善し、より使いやすくなった。
 ・キャブ内コントロールパネル、後部操作スイッチはピクトグラムを採用し、各スイッチの操作内容が分かりやすくなった。

3、安全性の向上
 ・塵芥車専用の大型リヤコンビネーションランプを採用し、取付位置を投入口横上方に変更することにより車両後方からの視認性を向上した。
 ・ハイマウントストップランプを投入口上部中央に新設し、車両制動時の後続車からの視認性を高めた。
 ・超小型LEDバックランプを採用し、周辺部との一体感と後退時の視認性向上を両立させた。

4、スマートなデザイン
 プレス式G-PX等で好評のリヤコンビネーションランプを採用し、ホッパ(車両後部の積込装置)部を中心に、街にとけ込み一体化する、スマートですっきりとしたデザインに仕上げた。

 主な諸元は、4t車級のショートキャブおよびフルキャブに対応し、荷箱容積は7.1リューベから10.0リューベまで。ホッパ容積は0.46リューベで、投入口寸法は幅1700mm×開口高さ960mm。積み込みサイクル時間は11~12秒で、排出時間は約20秒。ホッパ部汚水タンク容量は120Lとなっている。

 なお、販売目標は240台(2023年度)。

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