| スズキはコンパクト2シータースポーツに強い興味を持っているようだ |
いつかはこういった軽量ロードスターがスズキから登場することを願いたい
さて、スズキ「Issho」なるコンセプトカーが公開(おそらくは”一生”だと思われる)。
これは2020年の作品ですが、つい最近公開されたものであり、「今になってスズキから公開の許可が降りた」作品なのかもしれません。
このスズキ Isshoは、IED(Istituto Europeo di Design=ヨーロッパ・デザイン学院)トリノ校の学生が作成したもので、しかし同時期にスズキは同校の学生と一緒に「ミサノ」なるコンセプトカーを作成しており、よってこのIsshoはその際に考えられた、しかし「ボツ案」だったんじゃないかと推測しています。
「イタリア的アプローチと日本的アプローチ」両方が混在
そしてこのスズキ Isshoについて、デザイナーはイタリア的アプローチと日本的アプローチ両方をこのクルマの中に表現したと述べています。
イタリア的アプローチとは全体的なプロポーションを考えつつもボリュームを重視したもので、一方で日本的アプローチとは機能や細部にこだわるという正反対の手法だとデザイナー氏は考えており、それらをミックスした、ということですね。
そしてちょっとおもしろいのは、デザイナー氏が「クルマにとって95%の時間は動いていない」と考えたことで、そこから「であれば、クルマは金属のオブジェでもある」という結論に至ったこと。
これは「なるほど」とも思える部分であり、そのためデザイナー氏はこのコンセプトカーについて、たとえば「ミケランジェロの彫刻作品と、日本の伝統工芸品とのミックス」といった、芸術作品の融合的な視点からもデザインを行っているようですね。
スズキ Isshoのボディ形状はオープン2シーターで、これはスズキが公開した「ミサノ」と同じでもあり、つまりスズキは当時、学生に対して「未来のオープン2シーター」というお題を与えたのでしょうね(いかにもスズキらしい課題だと思う)。
ちなみにフロントウインドウはなく、しかしダッシュボード上部にある「ドルフィンテール」のようなパーツがエアを上方へと巻き上げ、乗員に風が直撃しないように調整を行う、と説明されています。
スズキ Isshoを紹介する動画はこちら
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参照:Alejandro Llisterri(Behance)
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