人気のSUVモデルがデビュー以来初となるフルモデルチェンジ
メルセデス・ベンツは6月1日、ミドルクラスSUVである新型GLCを欧州で発表した。今回のモデルチェンジでGLCのドライブシステムはハイブリッド駆動専用となり、大きく分けると4気筒のガソリンもしくはディーゼルに48Vモーター+ISGを組み合わせたマイルドハイブリッド。もしくはシステム最高出力280kW(381ps)、最大トルク750Nmを発揮するPHEVの2モデルがラインナップされる。
新型GLCラインナップ
■マイルドハイブリッド
・GLC 200 4MATIC
・GLC 300 4MATIC
・GLC 220 d 4MATIC
■PHEV
・GLC 300 e 4MATIC
・GLC 400 e 4MATIC
・GLC 300 de 4MATIC
ちなみにPHEVの航続距離は100km以上を誇り、普段使いであればほぼEVとして運用することが可能だろう。
今回のGLCのために設計されたシャシーには、新設計の4リンク式フロント・サスペンションとマルチリンク式独立リア・サスペンションを採用。オンロード・オフロードともに高い水準で乗り心地と騒音の改善が図られており、もちろんスポーツ走行も楽しめる。AIRMATICではエア・サスペンションが採用され、ダンピングをさらにフレキシブルに調整することが可能だ。
エクステリアデザインはアンダーガード、ルーフレール、オプションのランニングボードなど、クラシカルなSUVの特徴を踏襲しつつ、ラジエーターグリルに直結し車幅を強調する新型ヘッドランプの採用するなど、一目でメルセデスのSUVファミリーであることが分かる見た目でありながら各所が新型らしくブラッシュアップされている。
エアロダイナミクスも改善され先代のCd=0.31から0.29へと向上。風切り音も低減され、プレミアムSUVらしい静粛性を兼ね備えているという。
インテリアは最近のメルセデスらしく、水平方向に2分割されたダッシュボードに大きな2つの液晶ディスプレイを備え、非常なモダンな雰囲気に仕上がっている。「ハイ、メルセデス」をはじめとしたインテリジェントシステムMBUXも対話や学習能力が向上し、よりきめ細かい対応が可能になったほか、オフロード走行時には。AR技術を応用し、ボンネットの下が透けて見えるナビゲーションシステムを実装するなど、最新のテクノロジーが満載となっている。
今回の新型GLC発表に伴い、メルセデス・ベンツ グループ AG取締役会メンバーでマーケティング&セールス担当のブリッタ・ゼーガー氏は「GLCは導入以来、約260万人のお客様に選ばれており、この新型GLCはそのサクセスストーリーを未来に引き継ぐものです。GLCは過去2年間におけるメルセデス・ベンツのベストセラーモデルであり、当社の製品ポートフォリオの中で最も重要な車種の一つです。新型GLCは、ダイナミックな走りの楽しさ、モダンなデザイン、そしてオフロードコックピットや拡張現実型ナビゲーションMBUXなどの機能により、冒険家にもファミリーにも楽しんでいただけると確信しています」と述べている。
日本での導入は未定となっているが、すでに完成度が高そうで上陸が楽しみな1台になりそうだ。
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