BMW X5 M
新形状のキドニーグリルを採用
先だって撮影されたクーペSUV「X6」と同様に、SUVモデル「X5」の改良新型もフロントセクションに大幅な変更を受ける。ヘッドライトはスリム化され、ライトバルブ形状も刷新。フロントバンパーも新形状となるが、キドニーグリルはX7ほど大型化されず、エッジを強調した新デザインが採用される模様だ。
フロントセクションは依然としてカモフラージュカバーで厳重に隠されているが、バンパー下部の開口部形状は若干見えてきた。ロワグリルとベント形状は現行のX5 Mとよく似ており、大きな変更は受けないのかもしれない。
フロントと比較するとリヤセクションの変更は控えめ。テールランプはセンター部に窪みが設けられ、立体的なデザインが予想されている。スポーツ仕様のX5 Mでは、左右2本出しのクワッドタイプ・エキゾーストパイプが採用されると見られている。
4.4リッターV8ツインターボの出力は変わらず
インテリアは小変更にとどまり、電気自動車の「iX」と同様に独立したデジタル・インストゥルメントクラスターとインフォテインメントスクリーンが導入される。インフォテインメントシステムは最新の「iDrive8」にアップデートされるだろう。また、新たなトリムオプションが追加されるかもしれない。
X5のエンジンラインナップに変更があるか、現時点では不明。ただ、X5 Mは現行モデルから4.4リッターV型8気筒ガソリンツインターボがキャリーオーバーされ、最高出力も625ps(460kW)のままになると見られている。
また、BMWはデモンストレーションとテストを目的に、燃料電池(水素パワートレイン)搭載モデルの投入も予告している。2021年のIAAモビリティで公開された「iX5 ハイドロジェン(iX5 Hydrogen)」は、システム最高出力369ps(271kW)を発揮する電気モーターに2基のCFRP製水素タンクを搭載。ごく少量が限定生産されると見られている。