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<p>島根原発2号機再稼働に同意 「苦渋の判断」丸山知事の主な発言 | 毎日新聞</p><p>島根原発2号機再稼働に同意 「苦渋の判断」丸山知事の主な発言 再稼働に同意を表明した丸山知事は「(再稼働容認は)苦渋の判断」と強調。県民の声に理解を示しつつ、「国の説明は理解できる」と結論付けました。</p><p>島根県議会本会議で2日、中国電力島根原発2号機の再稼働に同意を表明した丸山達也知事は「(再稼働容認は)苦渋の判断」と強調。安全性に不安を抱く県民の声に理解を示しつつ、電力の安定供給で「原発が一定の役割を果たす必要があるという国の説明は理解できる」と結論付けた。主な発言内容は次の通り。</p><p>安全性の確保 松江市街地(奥)に近接する中国電力島根原子力発電所=松江市で2021年9月11日、本社ヘリから加古信志撮影 県は原子力規制委員会の審査結果は妥当であると考えている。しかし、不適切事案を繰り返す中国電に不安を抱く住民がいることは事実。この不安を解消するためには、まず中国電がしっかりと安全対策に取り組むことが必要だ。県としても引き続き中国電に対し安全について意識改革の徹底を求め、国には検査などによる中国電の姿勢や取り組みの確認を求めていく。その活動を注視していくとともに、必要に応じて安全協定に基づく立ち入り調査を行うなどして安全確保に取り組む。 避難計画 県は、しっかりとした計画を策定し、訓練を行っていることから避難計画には実効性があると考えている。しかし、自然災害とは異なる避難方法などに不安や疑問を抱く住民がいることは事実。県としてはどのような不安や疑問があるか、一つ一つの声を参考にしながら、引き続き訓練や周知など避難計画の実効性を高めるための取り組みを継続していく。 原発の必要性 温室効果ガスの削減を進めながら国民負担を抑えつつ、再生可能エネルギーと省エネだけで電力を安定的に賄うことは現状では困難であり、原発が一定の役割を果たしていく必要があるという国の説明は理解できる。県としてもこれまで、再生可能エネルギーの最大限の導入促進と省エネの推進に取り組んでおり、今後もこれらの取り組みを進める。 「熟慮を重ねた」 (東京電力福島第1原発事故があった)福島の状況や、どのような安全対策を行ったとしてもリスクがゼロにはならないことを踏まえれば、原発の再稼働に不安を抱く住民がいるのは当然。また、避難対策についても自然災害と異なる避難方法などに不安や疑問を抱く住民が暮らしているのも事実だ。こういう不安や心配がない生活を実現するためには、原発がない方がよく、なくしていくべきだと考える。 一方で、将来世代のために温室効果ガスの削減を進めながら、日常生活や産業を維持していくために必要な電力は途切れることなく、利用者が受け入れられる料金水準で供給される必要がある。再生可能エネルギーや省エネのみによる電力供給では、天候などに左右される供給の不安定さや、国民負担の増加など、住民生活などに大きな負担が生じることが懸念されるため、現状では原発が一定の役割を担う必要があると考える。また、再稼働しなかった場合の雇用を含めた地域経済への影響は大きく、またその影響は避けられない。 判断の際に踏まえるとしていた県議会、関係自治体の意見はいずれも再稼働を容認する内容だった。いただいた意見などの一つ一つを真剣に検討し、再稼働をした場合、しなかった場合の両方の視点から熟慮を重ねた。その結果、島根原発2号機の再稼働は現状においてはやむを得ないと考え、再稼働を容認する判断をした。県民には不安や心配が残るものであり、苦渋の判断。県民が抱く不安や心配の原因となる原子力発電の課題については島根県として、改善に向けて最大限取り組んでいく。 関連記事</p>