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宗教哲学者であり民藝運動の創始者として知られる柳宗悦(1889~1961)。本書は、柳の民藝美学の基盤を浄土思想に求めた評伝となっている。柳は、鈴木大拙を師と仰ぎ、海外の宗教思想・哲学を吸収しつつ、浄土信仰とも接近。それは「汎神論的な自然思想や神秘主義思想に通ずる世界から否定神学を経て、…