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<p>TAKUYA∞×Ayase 独自スタイルの2人が見た現在地【前編】</p><p>【音楽業界の「過去・現在・未来」】 「『もう少し早ければ、10万枚ではなく100万枚は売れたよ』と先輩方から言われましたから」 #UVERworld のフロントマン・TAKUYA∞と #YOASOBI のコンポーザー・Ayaseの対談をお届け。2人が語る音楽業界の変化とは。</p><p>ライブを主戦場とし、パワフルなサウンドとパフォーマンスで魅せるUVERworldのフロントマン・TAKUYA∞と、トレンドを巧みに取り入れたクールでロジカルな作品を世に送り出すYOASOBIのコンポーザー、Ayase。音楽界の先頭を独自に駆ける2人が、シーンの過去・現在・未来について語った。</p><p>UVERworldのTAKUYA∞(左)とYOASOBIのAyase 目に見える形で聴かれ方が変わった TAKUYA∞ 僕らがデビューした05年頃は、ORANGE RANGEが300万枚売れたとか、そういう時代。僕らも、売上枚数や、年間に300アーティストがメジャーデビューしても翌年まで残るのは10組程度だとか、レコード会社から具体的な数字を提示されることが多かったですね。当時は、結果を出したい気持ちもあったし、数字に敏感になっていました。今はメジャーデビューとか、あまり関係ないし、1年に何組デビューしているか数も分からないですよね。レコード会社に頼らず自分たちでやったほうがいいんじゃないとかアドバイスされたこともある。ただ、中高生の頃からメジャーデビューを目標に音楽をやってきた僕らには、今も素敵な響きですね。 Ayase UVERworldさんがデビューしたとき、僕は10歳。おこづかいで初めて買ったCDがまさにORANGE RANGEさんでした。『ミュージックステーション』(テレ朝系)に出たらクラスで流行するという感じで、今よりみんなが同じものを聴いていた気がします。 TAKUYA∞ CDを買う人がいる一方で、僕らのデビュー頃から違法ダウンロードも出てきた。それが自分たちの将来にどう関わるのか考えもしなかったけど、今思うとそこが転換点だったように思いますね。「もう少し早ければ、10万枚ではなく100万枚は売れたよ」と先輩方から言われましたから。ただ、仮に違法ダウンロードでも曲が聴かれれば、きっとライブには人が来てくれると前向きに捉えてました。 Ayase 次第に音楽がダウンロードできるようになり、気軽に聴けるようになった感覚はありました。当時、携帯はまだ音楽を聴くツールではなく、その代わりに音楽プレーヤーが普及して、目に見える形で聴かれ方が変わったなと感じました。 アルバムに縛られなくてもいい</p>