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評・小川さやか(文化人類学者・立命館大教授) 環境破壊や格差が深刻化しても、コミュニズムに 舵(かじ) を切るとか清貧の思想を実践するといった極端な方向転換は難しい。実際、新自由主義的な資本主義の行き詰まりにおいて人々が再評価する共同体にも、相互監視や個人の自由への干渉など負の側面…