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元サッカー日本代表監督のイビチャ・オシム氏の死去が1日伝えられ、サッカー関係者やファンを中心に多くの反応が起きている。オシム氏は2003年にJ1市原(現J2千葉)の監督に就任し、2006年には日本代表監督として大きく注目された。「オシムの言葉」はベストセラーとなった。

2007年、日本代表監督としてアジアカップに出場した当時のオシム氏(写真:AFP/アフロ)

元日本代表の巻誠一郎氏は「僕にとってオシムさんはサッカーだけでなく、人生の師です。伝えたい事が溢れすぎて、書ききれません。1つだけ言える事は、サッカーを辞めた今でもオシムさんの教えを体現しています。」と自身のツイッターでコメント。

巻氏とともに「オシムチルドレン」と呼ばれた元日本代表の阿部勇樹氏も、「2003年ジェフの監督になり、まだまだこどもだっだ、自分を鍛えてくれた恩師!オシム監督から、サッカーとは何か。人生とは何か。教えていただきました。」と述べた。

同じくに元日本代表で惜しむチルドレンの代表格とも呼ばれた佐藤勇人氏は、「オシム監督の愛情ある厳しい言葉のおかげで、何となく生きていた自分が何かを成し遂げたい!と強い野心を持つ事ができました。」と感謝の言葉をツイートした。

オシム氏は日本のサッカー界に多大な影響を与えただけでなく、哲学的とも思える言葉は社会的に注目された。サッカーファンに限らず、多くの人が追悼のコメントを寄せている。

オシム監督が病に倒れなければ、日本サッカーは確実にもう1段上のステージに登っていたと思います。人間的にもとても魅力的な方でした

サッカーを通じて、人生とは何かを伝えようとしていたのかもしれない。

オシム監督の教え子たちは皆こぞって、「サッカーとはなにか?」だけではなく、「人生とは何か?」を学んだというではないですか。これ、斯くあるべきと思うのであります。

歴代の監督のなかでも、とりわけ異彩を放つ存在だったようだ。

オシム監督好きだった。なぜ自分で考える必要があるのか当時学生だった自分には強烈だった。他人ではなく自分の頭で考え、昨日でも明日でもなく今日を生きる。人は一人では生きることはできない。自分に自信を持つ。偽物や模倣でなく本物であれ。代表戦以外でこんなに気になったのはこのコーチだけ。

功労者の冥福を祈るばかりである。