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<p>国鉄近郊形電車115系 定期運行率“14%”に 当たり前だった車両も絶滅危惧 いま乗れる路線は | 乗りものニュース</p><p>懐かしいと感じる人はいま何パーセント? 【国鉄近郊形電車115系 定期運行率“14%”に 当たり前だった車両も絶滅危惧 いま乗れる路線は】</p><p>関東エリアから中国エリアにかけて多くのJRの直流線区で走っていた国鉄の近郊形直流電車「115系」。最大約1900両が製造されましたが、新型車両との置き換えにより減少し続けています。いまどこで、どれだけ走っているのでしょう。</p><p>2022年3月12日のダイヤ改正で定期運行を終了したJR東日本新潟車両センターの115系。写真は「旧弥彦色」復刻塗装車(画像:写真AC)。 115系は、もともと東北本線・高崎線上野口で使用していた車両の性能アップを目的として、国鉄が1963(昭和38)年1月に投入を開始した国鉄電車です。東海道本線の東京口で使用していた111系電車を基本としていますが、車体側面のドアは自動・半自動の切り替えが可能で、ドアのレールはヒーター付きとし、屋根上の通風器(ベンチレーター)は雪が入りにくい構造(耐寒耐雪構造)を採用。モーターも出力を増強し、急坂に対応した抑速ブレーキを搭載しているのが特徴です。 その後、冷房装置の取り付けや4人掛けボックスシートの間隔(シートピッチ)を拡大するなどの改良が重ねられつつ、最終的には総計約1900両が製造。中央本線や山陽本線をはじめ、上越線や日光線、伯備線など雪深い山岳路線や勾配線区で使われました。 国鉄分割民営化が行われた1987(昭和62)年4月1日、115系はJR東日本・JR東海・JR西日本の3社に引き継がれました。しかし新型車両の投入によりJR東海では2009(平成21)年にすべて廃車。2022年4月1日時点で残っているのはJR東日本に22両、JR西日本243両の265両です。 JR東日本で廃車となった115系のうち、一部は長野県の第三セクター・しなの鉄道に譲渡され、最大62両が配置されました。しかし、しなの鉄道でも2020年に新型車両SR1系の導入を開始したことに伴い、余剰となった115系は順次廃車。これにより、2022年4月1日時点でしなの鉄道の115系は45両となっています。 4月1日時点で残存する115系はJR東日本とJR西日本、しなの鉄道の3社あわせて310両です。しかし、JR東日本新潟車両センターに所属する21両は2022年3月12日のダイヤ改正で定期運行を終了。高崎車両センターの保留車1両とともにJR東日本の稼働車はないとみてよいでしょう。 JR西日本でも福知山電車区に所属していた2両が3月12日のダイヤ改正で定期運行を終了し、しなの鉄道も4月下旬に8両が廃車となり37両となっています。</p>