Range Rover Sport
キープコンセプトのエクステリア
2013年にデビューした2代目レンジローバースポーツは、9年のモデルライフを終えて、いよいよ3代目へとバトンタッチされる。
今回撮影されたスパイショットからも分かるように、レンジローバースポーツは今回も先にデビューしたレンジローバーの弟分としての役割を担う。現行モデル同様に堂々としたプロポーションと、特徴的なエクステリアキャラクターは維持されるようだ。
エクステリアはキープコンセプトだが、現行モデルと比較すると明らかに短いオーバーハングが採用された。シートレイアウトはコンベンショナルな5シーターと、補助的な3列目を備えた7シーターを用意。3列目の居住性に関してはオーバーハングの短さを考えても、先にデビューしたレンジローバーほど快適ではないかもしれない。
ハイブリッドに遅れてフル電動モデルも追加
フロントマスクは、これまで目撃されたプロトタイプと比較すると、カモフラージュの一部が取り払われ露わになっていた。現行モデルからほとんど変化がないようにも思えるが、よくよく観察してみるとヘッドライト形状やバンパーデザイン変更、エアインテークの新形状なども見えてくる。
新型レンジローバースポーツは、当初ジャガー XJ後継モデルでデビューする予定だった新開発プラットフォーム「MLA(モジュラー・ロンジチューディナル・アーキテクチャー:Modular Longitudinal Architecture)」を採用。電動化にも対応可能なMLAプラットフォームは、XJ後継モデルの開発キャンセルを受けて、ランドローバー専用となることが決まっている。
3タイプの内燃機とPHEV、さらにBEVも登場予定
パワートレインについては、電動化されたV型6気筒ガソリンエンジン/ディーゼルエンジン、さらに強力なプラグインハイブリッドパワートレインをラインナップ。最もパワフルな「SVR」には、BMW X5 Mと同じ4.4リッターV型8気筒ツインターボエンジンが導入される。この強力なパワーユニットは最高出力615hpを発揮し、0-100km/h加速4.0秒を実現する。
また、MLAプラットフォームの採用からも分かるように、レンジローバーと共にフルEVモデルが遅れて追加される予定だ。
インテリアはがっしりした4本スポークステアリング、塊感のあるダッシュボードなど、従来どおりのSUVイメージから逸脱することはなさそうだ。コクピットには11.4インチスクリーンを備えた「Pivi Pro」インフォテインメントシステムも採用される。