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花の頃またねと友は言ひしまま 大阪 芹澤由美 <評>昨年のその声がまだ耳に残っている。言いさしたままの下五が余情を呼び、さまざまの事情が想像される。 遠足の声下りゆき曲りゆく 姫路市 板谷繁 <評>山道ですれ違った遠足の子らの声が、芽吹いた木立を通していつまでも聞こえてくる。 老いてなほ…