◆昔 六月の女すわれる荒筵(あらむしろ) 石田波郷 句集「雨覆(あまおおい)」(1948年)から。太平洋戦争の敗戦直後の時代を背景にした句だ。句集ではこの句の前に「荒筵澤瀉(おもだか)細く活(い)けて住む」がある。荒筵(わらで編んだ粗末なむしろ)は畳がわりなのかも。私は戸外の、たとえば…
◆昔 六月の女すわれる荒筵(あらむしろ) 石田波郷 句集「雨覆(あまおおい)」(1948年)から。太平洋戦争の敗戦直後の時代を背景にした句だ。句集ではこの句の前に「荒筵澤瀉(おもだか)細く活(い)けて住む」がある。荒筵(わらで編んだ粗末なむしろ)は畳がわりなのかも。私は戸外の、たとえば…