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ゲーム内で非常に綺麗な光の演出を可能にするリアルタイムレイトレーシング技術をVRゲームに導入する取り組みを、NVIDIAが進めていることが明らかになりました。

レイトレーシング技術とは、現実世界の光の挙動をシミュレートすることで、リアルかつ没入感のあるグラフィックを実現するというシステム。NVIDIAのGPU「RTXシリーズ」が同機能に対応しており、搭載したPCで(対応する)PCゲームを遊ぶと、レイトレーシングを使用できます。

NVIDIAは「Omniverse XR」と呼ばれるプロジェクトで、レイトレーシングをVRに導入することを試みています。同システムは、数千万ポリゴンのUSDファイルのシーンのインポートに対応。NVIDIAによれば、「初のフルフィデリティ、フルレイトレーシングVR」であるとのこと。

レイトレーシングは、マシンスペックを非常に要求する技術です。NVIDIAは「Omniverse XR」の利用には、最低でもハイエンドGPU「RTX 3080 Ti」が必要と説明。推奨環境は、通信プロトコル“NVLink”に対応する「RTX 3090」2枚を搭載したPCとしています。

「Omniverse XR」はパフォーマンスを向上させるために、静的なフォービエイテッド・レンダリング(※)によって、中心部だけがフル解像度でレンダリングされる仕組み。NVIDIAは使用されている一部技術は「リアルタイムレイトレーシングのために、特別に構築されたもの」と述べています。

(※:画面をレンダリングする際、人の中心視野ほど高解像度で、そして視野の外側に行くに従って低解像度で描画する手法)

現在、「Omniverse XR」は「SteamVR」に対応しています。仕様上は、PC向けのVRヘッドセットの大部分で利用できますが対応コントローラーは、Oculus TouchとHTC VIVEコントローラに限られます。

「Omniverse XR」は、Omniverse launcher内からダウンロード可能。ランチャーは以下のリンクから入手できます。
https://www.nvidia.com/en-us/omniverse/download/

(参考)UploadVR

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