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6月2日(木)の徹子の部屋に、六平直政が登場する。

六平は唐十郎主宰の劇団「状況劇場」の出身。劇団には10年近く在籍したが、ギャラはトータルで20万円ももらっていないと嘆く。

アルバイトを300種以上して食いつないでいたが、そのバイト先で知り合ったのが同じく“売れない役者”だった当時の大杉漣さん。深夜のデパートで案内板を吊るす仕事をしながら 将来の夢を語り合った仲だという。

下積みがつづく六平を救ったのは、共演者だった原田芳雄さん。ロケ先での飲み会で、「六平ちゃんが、このままじゃ食えなくて死んじゃうぞ! お前のとこの劇団に入れてやれ!」と、同じく共演者だった劇団東京乾電池の柄本明に頼んでくれたそう。

それを機にようやく食べられるようになった六平だが、ほかにも北野武監督、松方弘樹さん、津川雅彦さんなど大物に可愛がられ、「ちっともうまい役者じゃないのに、ずっと現場に呼んでもらっている」と話す。

そんな“人たらし”六平のジェスチャー付きの熱弁を、黒柳徹子はいつになく笑い転げて聞く。

また、水谷豊監督作品『太陽とボレロ』では、アマチュア交響楽団のコントラバス奏者役を「いっさい吹き替えなし、自らの演奏」で演じきったという話題も。