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桑原甲子雄(きねお)(1913?2007年)は、質屋の跡取り息子として、東京・上野で家業に携わっていた。満州事変が勃発する中で本格的に写真を始めたのは、社会への不満と青春の鬱屈した自意識をぶつけるためだったという。本や雑誌で外国の写真を勉強した彼は、身近な生活や風俗をライカでスナップした…