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試合終了の瞬間、菊池はバットでグラウンドをたたいた。仲間を信じてヘルメットをかぶり、準備していた打席は訪れなかった。歯がゆさが募るのは八回の打席だろう。1点を追って無死一、三塁。2ストライクから高めの154キロにバットが空を切った。いろんな敗因が浮かぶ中で、この場面が頭から離れない。