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(朝日新聞出版・1870円) 豊かな思い、科学を超えて 「ゆく川の流れは」といえば、『方丈記』(鴨長明(かものちょうめい))である。 「ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。よどみに浮かぶうたかたは、かつ消えかつ結びて久しくとどまりたるためしなし」。この冒頭の文章はすなわち…