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VR上の視界を切り取って保存・解析ができる、SteamVR対応VRオーバーレイアプリ「VRHandsFrame」が公開されました。制作者はぶるげさん。現在BOOTHにて無料で配布されています。

「カメラジェスチャー」で簡単起動! スクリーンショットを撮影してみた

「VRHandsFrame」は、直感的な操作でVR上の視界の一部を選択し、画像として保存、認識した文字の翻訳、二次元コードの読み取りといった操作を行うことができます。

その「直感的な操作」とは「カメラジェスチャー」です。両手でフレームを形作るようにコントローラーを動かすと自動的に起動し、上記の操作を実行することができます。

VRゲーム「Hot Dogs, Horseshoes & Hand Grenades」で実際に試してみました。まずはスクリーンショットを撮影してみます。デフォルトでは右手が上になるように(フレームを形作るイメージで!)コントローラーを動かしてみます。

すると枠が表示されます。そのまま好きなサイズまで広げていき、撮影したいサイズになったらコントローラーのトリガーを引きます。

視界の解析が始まります。色の付いた枠が白い枠に変化しきると、シャッター音が鳴ってスクリーンショットが保存されます。

撮影されたスクリーンショットはこちら。参照される視界は左右片方のどちらかなので、範囲を広げすぎると見切れる部分が出てきますが、適切なサイズであればいつでもどこでもスクリーンショットを撮影できます。特にスクリーンショット撮影機能のないゲームでは重宝するはずです。

なお画像として保存するのは「VR上の視界」なので「VRChat」ではカメラで撮影できないワールド一覧などのUIも撮影できます。こうした「本来撮影できないもの」も簡単に撮影・保存できる点も便利です。

もう英語のゲームも怖くない!? 翻訳機能を試してみた

続いて翻訳機能を試してみます。こちらは、デフォルトでは左手が上になるようにコントローラーを動かし、テキストを読み取る範囲を指定します。

範囲指定が終わったらトリガーを引き、枠色が白に変わるまで待ちます。

枠色が白に変わると、翻訳中のメッセージが表示されます。少しだけ待ってみると……

翻訳された文章が表示されました! 数秒と経たずに、狙った場所の英語を日本語に翻訳することができました。

翻訳されたテキストは視界内に保持しておくことができます。日本語対応されていないVRゲームや、英語圏の人が作った「VRChat」のワールドで遊ぶ時に、操作方法などのメッセージの翻訳で役に立つでしょう。

翻訳に対応した言語は英語、日本語、簡体字中国語、繁体字中国語、韓国語の5つで、翻訳機能を利用するには初期設定が必要です。また、翻訳にはGoogle App Scriptを利用する翻訳用サーバーを使用しますが、翻訳回数に制限(5000回/日)がある上、デフォルトでは1つのサーバーを共有する設定になっています。

このため、より便利に使いたい場合は、自分で翻訳用サーバーを作成する必要があります。ただし、自分用の翻訳用サーバーの作成は手順が用意されており、作成だけならばプログラミングなどの知識は特段不要です。ぜひ導入してみましょう。

かゆいところに手が届く、便利で楽しいオーバーレイアプリ

上記以外にも、VR空間で見つけたQRコードを読み取り、Webブラウザ上でページを開くことも可能です。また、コントローラーの位置に対応した操作と表示される枠の色は自由に設定変更でき、VRアプリごとに個別の設定を適用することも可能です。

そして「VRHandsFrame」はVRオーバーレイアプリなので、SteamVRで動作する全てのVRアプリと並列起動ができる点が強みです。あらゆるSteamVRアプリで、「任意範囲のスクリーンショット」「言語翻訳」「QRコード読み取り」といった機能を拡張できる、とても便利なアプリです。

かゆいところに手が届く便利さはもちろん、「両手でカメラを形作って操作する」という直感的な操作もVRならでは。便利で楽しい、SteamVRユーザーであれば必携ともいえるアプリです。

「VRHandsFrame」の入手はこちら。
https://eurekaworks.booth.pm/items/3884551

(参考)BOOTH

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