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中国のVRヘッドセットメーカーPimaxは、新型VRヘッドセット「Pimax Crystal」を発表しました。価格は1,900ドル(約24.7万円)、2022年第3四半期の発売予定です。

広視野角・高解像度・高リフレッシュレートの「Pimax」

Pimaxは、同名の高解像度・広視野角VRヘッドセット「Pimax」シリーズで知られています。2022年第4四半期には、最大12K解像度のVRヘッドセット「Pimax Reality 12K QLED」が発売予定である旨を告知しています。一方、過去にPimaxは様々な理由からデバイスの出荷遅延が複数回発生しており、2020年には2,000万ドルを調達、この資金をもとにロジスティクス等の改善を約束していました。

「Pimax Crystal」はPC接続と単体での運用に対応したVRヘッドセットでありながら、片目2,880×2,880の解像度に加えリフレッシュレート160Hz、アイトラッキング機能を搭載。さらにインサイドアウト方式のトラッキング、WiGig無線モジュールのサポートなどを実現しているとのこと。SoCには「Snapdragon XR2」を採用しています。ディスプレイとユーザーの眼の間にあるレンズが交換式となっており、このレンズに応じて視野角は対角120度または140度が選べます。

さらに「SteamVR」を使ったトラッキングに対応するためのフェイスプレートも200ドルで提供される予定、さらにカラーパススルー用のステレオカメラフェイスプレートも開発中です。

「Pimax Crystal」を「Pimax Reality 12K QLED」と比較すると、「Pimax Reality 12K QLED」は解像度が片目あたり横5620×縦2720、リフレッシュレートは最大200Hz、視野角は水平200度/垂直135度と、「Pimax Crystal」よりも性能で上回っています。ただし、こちらは価格は2,400ドル(約31.2万円)とさらに高価です。

上記の通り「Pimax Crystal」は2022年第3四半期に発売が予定されています。Pimaxがさらなる高スペック版となる「Pimax Reality 12K QLED」の数ヶ月前に「Pimax Crystal」を発売する理由は不明ですが、メディアRoad to VRは同価格帯のハイエンドVRヘッドセットである「Varjo Aero」との競合を意識しているのではないかと報じています。

(参考)Road to VR
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