｜ サスペンション、ブレーキ、トランスミッションはレーシングスペック。コイツを乗りこなすのは難しそうだ ｜
さらにはトラクションコントロールもない、文字通りのモストロ＝モンスター
さて、マセラティが100周年を迎えた2014年に企画され、2015年に発表された「マセラティ・モストロ・ザガート・クーペ（5台のみの限定販売）」のオープンモデル、モストロ・バルケッタ・ザガート パワード・バイ・マセラティ」が7年の時を経たいま発表されることに。
なお、クーペモデルのマセラティ・モストロ・ザガート・クーペは1957年に発表されたマセラティ450Sクーペ・ザガートにデザイン上のインスピレーションを求めていますが、「モストロ」の名の由来は、当時このマセラティ450Sクーペ・ザガートもモストロ（モンスター）と呼ばれていたため。
そして（かつて）航空機の設計を行っていたという経緯を持つザガートらしく極端なフラッシュサーフェスが追求され、さらに搭載されるエンジンはフェラーリ製の4.2リッターV8、トランスミッションは6速MT。
ちなみに「レースにそのまま出ることができる」というコンセプトを持ち、シャシーはカーボンモノコック、これにダブルウィッシュボーンサスペンションを取り付け、ホイールはセンターロック、ブレーキシステムもレース用です。
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モストロ・バルケッタ・ザガート パワード・バイ・マセラティはこんなクルマ
そこで今回のモストロ・バルケッタ・ザガート パワード・バイ・マセラティについてですが、ルーフがスパっとなくなり、合わせてリアデザインも一部変更されることに（リアデッキがダブルバブルっぽくなっている）。
なお、リアデッキの位置はぐっと高くなり、トップチョップのようなフロントスクリーン、サイドウインドウによってエキゾチックな印象が強調されているかのように見えますね。
搭載されるエンジンについては、クーペ版のモストロ・ザガート・クーペ同様の4.2リッターV8エンジン（420馬力）のほか、MC20用に開発された630馬力の3リッターV6ターボエンジンのどちらかを選べるといい、クーペにはない選択肢があるのはうれしいところ。
ただ、いずれのエンジンであっても前後重量配分は50：50に保たれるといい、トランスミッションは6速（レース用）シーケンシャル・トランスミッション、そして駆動輪は後輪のみ、さらにはトラクションコントロールがなんと「レス」（630馬力でトラクションコントロールなしは怖いな・・・）。
シャシーはクーペ版同様にカーボン製モノコック、フロントのフレームはコンポジット素材、リアフレームはスチール製を採用し、サスペンションもやはりクーペと同様の前後ダブルウィッシュボーン、そしてショックアブソーバーのマウント方法はプッシュロッド。
ホイールもクーペと同じくセンターロック、タイヤサイズはフロント255/40 R19、リア295/35 R19、ブレーキシステムにはAP製のレーシングスペックが装着されています。
モストロ・バルケッタ・ザガート パワード・バイ・マセラティのインテリアはこうなっている
そしてこちらはモストロ・バルケッタ・ザガート パワード・バイ・マセラティのインテリア。
非常にレトロそしてシンプルな使用を持っており、簡素なパネルとレザーにて構成されていますが、エアバッグを持たない小径ステアリングホイールがなんともスパルタン。
フロアやトンネルの一部はカーボンファイバーむき出し、一方でシートはじめレザー部分はエレガント。
このモストロ・バルケッタ・ザガート パワード・バイ・マセラティは5台のみの限定販売になるとされますが（価格は公表されていないが、”億”は間違いないだろう）、すでにすべての生産枠には買い手がついていてもおかしくはなさそうですね。
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参照：Zagato
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