2022年5月25日、VR/AR両対応ヘッドセット「Lynx-R1」を手掛けるフランスのLynxは、400万ドル(約5億円)の資金調達を発表しました。
今回の資金調達はシリーズAラウンドであり、メタバース「Somnium Space」を運営するSomnium Space社が主導しました。Lynxによれば、本調達には「初期の支援者」に加えて、Metaの元社員やGoogleの元エンジニアといった出資者も参加しているとのこと。本調達により、2019年の200万ドルのシードラウンド調達や2021年10月に実施したクラウドファンディングを含めたLynxの調達額は680万ドルとなりました。
VR/AR両対応のヘッドセット「Lynx-R1」を開発
「Lynx-R1」は一体型のVR/AR両対応ヘッドセット。クアルコムのXR専用チップ「Snapdragon XR2」を搭載し、ヘッドセットに搭載されたカメラやセンサーで現実空間のオブジェクトを認識しています。これにより、カメラをオフにした「VRモード」と、カメラをオンにして現実の風景にバーチャルなオブジェクトを重ねられる「ARモード」の切り替えが可能です。なお同デバイスの開発後、Lynx社はパリのオフィスを拡張。現在は台湾にも拠点を構えています。
資金調達について、「Somnium Space」の創業者兼CEOのArtur Sychov氏は以下のようにコメントしています。
Stan(Lynx社の創業者であるStan Larroque氏)が率いるLynxチームは、オープン性を念頭に置いた素晴らしいVR/ARデバイス(Lynx-R1)を開発し、この市場の捉え方やインタラクションの方法を変える革命を起こすでしょう。私はこの会社を支援できることを非常に嬉しく思っており、共にVR/AR業界の境界と可能性を前進させられると信じています。
なお、今回の出資によって Sychov氏はLynxの取締役に就任することが決定しています。
(参考)Road to VR
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