「気になるVRゲームニュースまとめ」では、一週間の内に報じられたVRゲーム関連ニュースの中から気になる新作、アップデート情報などをまとめてお届けします。今回は5月15日~5月21日の関連ニュースが対象です。
目次
1. VRパルクールアクション「STRIDE」Quest版の販売が再開
2. 「ジュラシック・ワールド: アフターマス」のスタジオがPSVR2向けにさらなる新作を予定?
3. ピタゴラ装置的な要素を持った新作VRパズル「The Last Clockwinder」近日発売
4. VRパズルアドベンチャー「Rhythm of the Universe」続編の発売日が決定
5. バターが主役のVRゲーム「I AM BUTTER VR」の”完整版”が販売開始
VRパルクールアクション「STRIDE」Quest版の販売が再開
VRパルクールアクションゲーム「STRIDE」のMeta Quest(Quest 2)版の販売が再開されました。
「STRIDE」は高層ビルの屋上を駆け抜け、時にその隙間などを潜り抜けたり、妨害する敵との銃撃戦を繰り広げながら前進していくVRパルクールアクションゲーム。1人称視点のアクションゲーム「ミラーズエッジ」(PlayStation 3、Xbox 360)に大きな影響を受けたタイトルです。2020年9月よりSteamにて早期アクセス版が発売。Quest版は2021年8月に発売されました。
しかしながら3月下旬、突如としてMeta Quest StoreでのQuest版販売を停止。しばらく購入ができない状態になっていました。
これに関しては、開発のJoy Wayがロシア・モスクワに拠点を構えるディベロッパーであるため、ロシア・ウクライナ侵攻による経済制裁の影響を受けての措置ではないかと推察されていました。しかしながらJoy Wayによれば、2021年9月に主要拠点をキプロスへと移しており、モスクワの拠点はごく一部の従業員しかいない半閉鎖状態にあるとのこと。そうでありながら販売停止の措置を取られたのは、極めて不可解な出来事であったようです。
今回の販売再開に関して、Joy Wayは歓迎する一方、このような措置を取ったMeta(旧Facebook)に対し、非常に大きな不満を抱いていることを米メディアUploadVRに寄せたコメントにて表明しています。
(参考)UploadVR
「ジュラシック・ワールド: アフターマス」のスタジオがPSVR2向けにさらなる新作を予定?
現在、PlayStation VR2(PSVR2)本体との同時発売を視野に入れた2つの新タイトルを開発中と報じられた「ジュラシック・ワールド: アフターマス」を開発したスタジオ・Coatsink。そこに3つ目となる新タイトル「Jaffa」なるものの存在が明らかになりました。
これは親会社であるThunderful Groupの中間報告書(※リンク先:PDF)より判明したもの。これも既に報じられている2タイトル同様、コードネームですが、「Jurassic World IP Game」と記されており、「ジュラシック・ワールド: アフターマス」の移植、もしくは新作のどちらかではないかと米メディアUploadVRが報じています。
また、中間報告書には前回の発表に記されていた協力型のVRサバイバルゲーム「Date」が記されている一方、スポーツアクションゲーム「Salted Caramel」が姿を消しています。前回の報道時によれば、PSVR2との同時発売を目指した最有力タイトルとのことでしたが、開発がとん挫したのか記入漏れか、詳細は不明。今後の続報が待たれます。
(参考)UploadVR
ピタゴラ装置的な要素を持った新作VRパズル「The Last Clockwinder」近日発売
新作VRゲーム「The Last Clockwinder」が6月2日に発売予定です。対応ヘッドセットはValve Index、HTC Vive、Oculus Rift(Rift S)、Meta Quest(Quest 2)。Steamストアページによれば、日本語には未対応です。
「The Last Clockwinder」は巨大な樹の幹に組み込まれた時計塔の修理に挑む、VRパズルゲーム。プレイヤーは特殊な手袋を装着し、塔内に配備されたオートマトン(ロボット)たちに真似てほしい行動を直接実演する形で指示。それによって複数のオートマトンたちによる行動のサイクルを確立させ、植物を育てたり、資源を回収するといった目的を果たしていきます。
プログラミング要素と「ピタゴラ装置」(※ピタゴラスイッチ)的な遊びを織り交ぜたゲームシステム、SFながらどこかほのぼのとした世界観とグラフィックがセールスポイントです。
VRパズルアドベンチャー「Rhythm of the Universe」続編の発売日が決定
VRパズルアドベンチャーゲーム「Rhythm of the Universe – Ionia」の続編、「Rhythm of the Universe – Eolia」のMeta Quest 2版が6月10日に発売されることが決定しました。発売日決定に合わせる形で最新のゲームプレイ映像も公開されています。
前作「Rhythm of the Universe – Ionia」は音楽をテーマにした謎解き、リズムゲーム風のイベントを特徴としたVRパズルアドベンチャーゲーム。
今回の続編「Rhythm of the Universe – Eolia」では砂漠の世界「Eolia」を舞台に、壊滅的な気候変動を阻止すべく、冒険家のConga Dholakが活躍するストーリーが展開。基本的なゲームシステムは前作を引き継ぎつつ、大幅なボリュームアップと操作全般のハンドトラッキング対応が図られ、より遊び応えのある作りへと進歩しているとのことです。なお、初代Meta Questには非対応。前作では展開されたPC向けVR版の発売に関しても本稿執筆時点で不明となっています。
また、今回も前作と同様、収益の一部は非営利の環境保全団体(気候変動関連)へと寄付される仕組みになっています。
(参考)GMW3
バターが主役のVRゲーム「I AM BUTTER VR」の”完整版”が販売開始
3月30日よりSteamで無料配信中のVRゲーム「I AM BUTTER VR」の完整版(※注:Steamストアページより引用、原文ママ)「 I AM BUTTER VR Official」が5月18日に販売開始となりました。価格は税込1,220円。
これは「I AM BUTTER VR」を製品版へとアップグレードするダウンロードコンテンツで、導入すると新たなチャプター、スコアシステムなどの追加が実施されます。
「I AM BUTTER VR」はその名が全てを物語る通りのバターが主人公のVRジャンプアクションゲーム。キッチンを模した危険満載のステージを進み、ゴールを目指します。道中の仕掛けはバターの天敵(?)であるコンロ、鍋(あつあつスープ入り)、ホットプレートといった熱源系に集中しており、近づけばトロリと溶解。バターとしての一生が終わってしまいます。
そうならないよう、緻密なジャンプ調節を心がけていく、シンプルながらも高度でやり応えのあるプレイ感を特徴にしています。ちなみに対象年齢は17歳以上対象。見た目はコミカルながら、自傷表現が含まれるとのことです。
なお、5月25日午前2時頃まではスペシャルプロモーションとして30%割引の税込854円で販売されます。また、Meta Quest Storeにて有料販売中のMeta Quest(Quest 2)版には、本稿執筆時点でこちらのDLCは提供されていません。
ソフトウェア概要
タイトル |
I AM BUTTER VR(I AM BUTTER VR Official) |
発売・開発元 |
Patha Pradipa、LuciiDream |
対応ヘッドセット |
Valve Index、HTC Vive、Oculus Rift(Rift S)、Meta Quest(Quest 2) |
プレイ人数 |
1人 |
価格(税込) |
1,220円(Steam)※無印の「I AM BUTTER VR」は無料 |
CEROレーティング |
D(17歳以上対象) |
(参考)Steam
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