大正から昭和初期にかけて北海道の山野を跋渉して狩猟、渓流釣り、登山、植物採集、鉱石発掘などに明け暮れた開拓者・西村武重。 これまで100頭以上の熊を目撃した彼だが、中には体重450キロを超えるものもいた。牛馬を食い殺し、人間の腹をえぐる“超弩級の大熊”を相手にどう戦ったのか? 著書『北海の狩猟者』の一部を抜粋。(全2回の1回目/後編を読む) ◆◆◆ このところ、北海道はうちつづく冷害、凶…