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NVIDIAの次期「Ada Lovelace」 GPUアーキテクチャに基づくGeForce RTX 4090およびGeForce RTX 4070グラフィックスカードについて、リーカーから新たな情報がもたらされ、その異常なまでの高性能さが明らかになってきている。

この記事の要点
  • RTX 4090は21Gbpsで24GBのGDDR6X RAM搭載でTDPは600W
  • RTX 4070は18Gbpsで12GBのGDDR6 RAM搭載でTDPは300W

Kopite7kimi氏はツイートの中で、2枚のNVIDIA「Ada Lovelace」グラフィックカード、GeForce RTX4090とGeForce RTX4070について言及している。同氏は、これまで、RTX 4090 Ti登場の噂や、RTX 4080などの他のカードの仕様はすでに明らかにしていた

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GPU名 GPC / TPC TPCあたりのSMs/合計SMs CUDAコア L2キャッシュ メモリバス
AD102 12/6 2/144 18432 96 MB 384bit
AD103 7/6 2/84 10752 64 MB 256bit
AD104 5/6 2/60 7680 48 MB 192bit
AD106 3/6 2/36 4608 32 MB 128bit
AD107 3/4 2/24 3072 32 MB 128bit
GPC(Graphics Processing Cluster)
TPC(Texture Processing Cluster)

NVIDIA GeForce RTX 4090 / AD102 GPU(一部コアがカット)

NVIDIA GeForce RTX 40 GPU 2 1

NVIDIA GeForce RTX 4090も、「Ti」モデルと同じくAD102 GPUを搭載するが、噂によると一部のコアを省いた構成になっている。AD102 GPUは144個のSM(Streaming Multiprocessor)を使用し、既存のGA102 GPUより71%多くなった、18,432個のCUDAコアを搭載している。また、Ada Lovelace GPUはL2キャッシュも増加している。特に、フラグシップのAD102 GPUには最大96 MBのL2キャッシュが搭載されており、現行のAmpere GPUであるGA102に搭載されている6MBのL2キャッシュに比べて16倍にもなるという。

21Gbpsで24GBのGDDR6Xメモリを搭載するという。ちなみに、このメモリ構成はGA102 GPUを搭載したRTX 3090 Tiと全く同じ構成だ。したがって、RTX 4090にも同じ384bitのバス幅とすると、最上位のAda Lovelaceカードのメモリ帯域幅は1TB/sとなる。TDPは600Wとの噂だ。

GeForce RTX 3090 Tiが示すように、リファレンスモデルでTDP450Wである物が、カスタムモデルで516WのTDPを示すものもあり、Ada Lovelaceについても同じようにカスタムモデルで更に消費電力がアップするモデルが登場することは想像に難くない。もちろんそれに伴い、冷却は強化されるだろうが、メーカー各社はそれぞれに工夫を凝らしてくれることだろう。ちなみにTDPが600Wにもなると従来の空冷クーラーでは冷却が間に合わない可能性も出てくるため、水冷などが用いられる可能性も出てくるだろう。

NVIDIA GeForce RTX 4070 / AD104 TDP 300W

TSMC 4Nノードで製造されるNVIDIAのGPU「H100」

NVIDIA GeForce RTX 4070はAD104 GPUを搭載する。AD104 GPUは、合計7680のCUDAコアと合計48MBのL2キャッシュ、60のSMユニットを搭載している。特にRTX4070シリーズは、192bitのメモリバス幅があり、18Gbpsで12GBのGDDR6メモリを搭載し、300WのTDPとのことだ。これは、先代RTX 3070よりも50%多く、大幅に高速なVRAMを搭載することになる。

TDP 300Wを考慮すると、現行のGeForce RTX 3070 Tiはすでにリファレンスモデルで290WのTDPであるため、10Wの増加で、パフォーマンスとしては現行のRTX 3080Ti(TDP350W)と同等を実現していると言われている。12GBのメモリも、RTX 3080 Tiに搭載されている物と同じ容量なので、素晴らしいパフォーマンスアップだ。

NVIDIA Ada Lovelace GPUファミリーは、現行世代からの大幅なパフォーマンスアップを実現するとされ、大きく期待されている。2022年の後半に発売される予定で、NVIDIAはTSMC 5nm(4N)プロセスを取得するために数十億ドルを費やしているにもかかわらず、価格は現行カードと同等レベルと見られている。