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 アウディのエントリーモデルとして人気のA1シリーズには、個性派モデルが存在する。それがクロスオーバー「A1シティカーバー」だ。日本にも正規輸入されているものの、導入は限定のみ。今回、再び限定車として再導入が発表された。

 日本でも小さなSUVが好調の今、新たな選択肢に興味を覚える人も多いはず。そこで限定車の装備の特徴に加え、第一弾限定車との違いについても紹介したい。

文/大音安弘、写真/アウディジャパン

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■A1のクロスオーバーモデルが限定車で再導入

 アウディのブランドエントリーであり、最小モデルでもあるコンパクトハッチバック「アウディA1スポーツバック」の派生モデルであるクロスオーバー「アウディA1シティカーバー」が2022年4月26日に、限定車として導入された。

個性派クロスオーバー「アウディA1シティカーバー」が再び限定導入された

 アウディA1シティカーバーは2019年9月、本国で発表されたモデル。力強さを表現した前後バンパーやQシリーズを彷彿させる八角形のフロントグリル、プロテクションモール付きのフェンダーなど、SUV風味が加えられたほか、メカニズムでは、専用サスペンションと大径タイヤの採用で、最低地上高が、+40mmとなる約200mmを確保している。

 日本には、現行型A1スポーツバックの導入後となる2020年11月に、限定車として上陸済み。今回は、その第2弾となる限定車「 ブラックスタイルプラス」で125台を導入し、価格が464万円となる。

■ブラックのアクセントが特徴の限定車

 特徴となるのは、エンブレムなどのアクセントをブラック仕立てとする「ブラックアピアランスパッケージ」とミストブラックメタリック仕上げとなる「コントラストルーフ」によるブラックのアクセントだ。

力強くスポーティな印象を強めるブラックルーフを採用するのもポイント

 さらに、「プライバシーガラス」、「5スポークYスタイル17インチアルミホイール」、「インテリアライティングパッケージ」、インフォメーションシステムとスマートフォンがリンク可能となる「スマートフォンインターフェイス」に加え、アドバンスキーやパーキングシステム、リアカメラ、ACC、アウディプレセンスベーシックなど先進機能や便利な機能をパッケージ化した「コンビニエンス&アシスタンスパッケージ」といったA1スポーツバックで人気のオプションをてんこ盛りとした充実の装備を誇る。

 ボディカラーは、アローグレーパールエフェクトとクロノスグレーメタリックの2種類。インテリアカラーは、ファブリック仕様のグレーのみ。都会派にも最適なクールな仕様となっている。

■経済的だけど頼りにもなる1Lターボエンジン

 パワートレーンは、1L直列3気筒DOHCターボと7速DCTの組み合わせとなるが、「アウディA1スポーツバック 25TFSI」とはスペックが異なり、パワーアップが図られている点は見過ごせない。

 最高出力116ps/5000~5500rpm、最大トルク200Nm/2000~3500rpmとなり、95ps/175Nmの25TFSIよりもずっとパワフルなのだ。燃費消費率は、15.3km/L(WLTC)と、1Lで-1kmの差が生じるが、日常からレジャーまで活用するならば、性能強化の恩恵のほうが大きいはずだ。駆動方式は、FFのみとなるが、最低地上高は約200mmとしっかり確保されている。

1Lターボは、クロスオーバーのキャラに合わせ、性能を向上させている

■第1弾限定車とは少し装備が異なる

 2020年11月24日に発表された第1弾限定車「A1シティカーバー リミテッドエディション」と、メカニズムは共通だが、特別装備の内容など異なる点もある。

 装備面では、外観上の特徴となるコントラストルーフとブラックアピアランスパッケージは共通。但し、17インチのアルミホイールデザインが異なる。また、インテリアでは、Sラインインテリアプラスパッケージとナビゲーションパッケージが搭載されているのも大きな違いとなる。コンビニエンスパッケージとアシスタンスパッケージについては、こちらも標準化されていた。

 ボディカラーも一部異なり、ミサノレッドパールエフェクト、アローグレーパールエフェクト、パイソンイエローメタリックの3色を設定。グレー以外に鮮やかなレッドとイエローが選べるのも大きな特徴であった。価格は、483万円と第2弾よりも高いため、ナビはスマホでOKという人には、新しい限定車「ブラックスタイルプラス」のほうがお買い得だろう。

 なお、欧州では名称を2022年から「A1シティカーバー」から「A1オールストリート」に改めているが、日本では従来の名称が継承されている。

第1弾となる「アウディA1シティカーバー リミテッドエディション」はアルミデザインが異なる

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