<p>【Hothotレビュー】 魅力的な価格に期待!Radeon RX 6950 XT/6750 XT/6650 XTをテスト</p><p>【Hothotレビュー】魅力的な価格に期待!Radeon RX 6950 XT/6750 XT/6650 XTをテスト</p><p>AMDは5月10日、Radeon RX 6000シリーズの新GPUとして「Radeon RX 6950 XT」、「Radeon RX 6750 XT」、「Radeon RX 6650 XT」を追加した。</p><p>約24℃ ベンチマーク結果 実施したベンチマークテストは、「3DMark」、「VRMark」、「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマーク」、「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマーク」、「Forza Horizon 5」、「DIRT 5」、「フォートナイト」、「レインボーシックス シージ」、「Apex Legends」、「オーバーウォッチ」、「バトルフィールド 2042」、「サイバーパンク2077」、「アサシン クリード ヴァルハラ」、「モンスターハンターライズ」、「エルデンリング」、「Microsoft Flight Simulator」、「Blender Benchmark」。 今回は、画面解像度を設定可能なテストについては、フルHD(1,920×1,080ドット)、WQHD(2,560×1,440ドット)、4K(3,840×2,160ドット)という、3通りの画面解像度でテストを実行した。 3DMark 3DMarkでは、DirectX12テスト「Time Spy」、DirectX11テスト「Fire Strike」、Vulkanテスト「Wild Life」、DXR(DirectX Raytracing)テストの「Port Royal」と「DirectX Raytracing feature test」、PCIe帯域幅を測定する「PCI Express feature test」を実行した。 Radeon RX 6950 XTは、Time Spyで約8%、Fire Strikeで7~10%、Wild Lifeで3~11%、Port Royalで約6%、DirectX Raytracing feature testで約9%、Radeon RX 6900 XTを上回った。 ミドルハイGPUであるRadeon RX 6750 XTは、Radeon RX 6950 XTを23~49%下回る一方、Radeon RX 6650 XTを22~34%上回っている。 バスインターフェイスの帯域幅を測定するPCI Express feature testでは、PCIe 4.0 x16を採用するRadeon RX 6750 XT以上のGPUが27GB/s付近で横並びになる一方、PCIe 4.0 x8を採用したRadeon RX 6650 XTは14.13GB/sと、スペック通り半分程度の帯域幅となっていた。 【グラフ01】3DMark v2.22.7336「Time Spy」 【グラフ02】3DMark v2.22.7336「Time Spy Extreme」 【グラフ03】3DMark v2.22.7336「Fire Strike」 【グラフ04】3DMark v2.22.7336「Fire Strike Extreme」 【グラフ05】3DMark v2.22.7336「Fire Strike Ultra」 【グラフ06】3DMark v2.22.7336「Wild Life/Wild Life Extreme」 【グラフ07】3DMark v2.22.7336「Port Royal」 【グラフ08】3DMark v2.22.7336「DirectX Raytracing feature test」 【グラフ09】3DMark v2.22.7336「PCI Express feature test」 VRMark VRMarkでは、「Orange Room」、「Cyan Room」、「Blue Room」を実行した。 Radeon RX 6950 XTとRadeon RX 6900 XTは、Orange RoomではCPUのボトルネックによってほぼ横並びとなっているが、Cyan Roomでは約7%、Blue Roomで約13%、それぞれRadeon RX 6950 XTが上回った。 Radeon RX 6750 XTは、Radeon RX 6950 XTをCyan Roomで約37%、Blue Roomで約44%下回った。下位モデルのRadeon RX 6600 XTに対しては、Cyan Roomで約31%、Blue Roomで約49%上回っている。 【グラフ10】VRMark v1.3.2020「ベンチマークスコア」 ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマーク ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマークでは、描画品質を「最高品質」に設定してテストを実行した。 Radeon RX 6950 XTは、Radeon RX 6900 XTを9~14%、Radeon RX 6750 XTを26~70%、Radeon RX 6650 XTを46~147%上回った。一方、Radeon RX 6750 XTはRadeon RX 6650 XTを16~45%上回っている。 【グラフ12】ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマーク「スコア」 【グラフ13】ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマーク「平均フレームレート」 FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマーク FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマークでは、画質プリセットを「高品質」に設定してテストを実行した。 全ての画面解像度で最高のスコアを記録したRadeon RX 6950 XTは、Radeon RX 6900 XTを14~15%、Radeon RX 6750 XTを51~67%、Radeon RX 6650 XTを96~130%上回った。一方、Radeon RX 6750 XTはRadeon RX 6650 XTを29~38%上回っている。 【グラフ14】FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマーク v1.3 Forza Horizon 5 Forza Horizon 5では、画質プリセットを「エクストリーム」に設定して、ゲーム内ベンチマークモードを実行した。 Radeon RX 6950 XTは、Radeon RX 6900 XTを8~10%、Radeon RX 6750 XTを50~65%、Radeon RX 6650 XTを86~120%上回った。また、Radeon RX 6750 XTはRadeon RX 6650 XTを24~33%上回っている。 4Kで平均99fpsを記録したRadeon RX 6950 XTは高画質設定で存分にForza Horizon 5を楽しめる一方、Radeon RX 6750 XTは4Kで平均60fpsとなっており、安定して60fps以上のフレームレートを狙うなら画質の調整が必要になる。平均フレームレート的にはWQHD以下でのプレイが狙えそうなRadeon RX 6600 XTだが、「エクストリーム」設定ではフルHDでもVRAM使用量が8GB前後になるため、安定したパフォーマンスを得るには描画品質を下げざるを得ない場合があるだろう。 【グラフ15】Forza Horizon 5 (v1.455.709.0.HV) DIRT 5 DIRT 5では、画質プリセットを「Ultra High」に設定して、ゲーム内ベンチマークモードを実行した。全ての条件でレイトレーシング(Raytraced Vehicle Shadows)を有効にしている。 Radeon RX 6950 XTは、Radeon RX 6900 XTを7~11%、Radeon RX 6750 XTを51~66%、Radeon RX 6650 XTを84~116%上回った。また、Radeon RX 6750 XTはRadeon RX 6650 XTを25~35%上回っている。 Ultra High設定60fps以上のフレームレートを安定して維持できる画面解像度は、Radeon RX 6950 XTなら4K、Radeon RX 6750 XTはWQHD、Radeon RX 6650 XTはフルHDとなっている。 【グラフ16】DIRT 5 (v1.0.276742.503) フォートナイト フォートナイトでは、画質プリセットを「最高」に設定して、リプレイ機能により同一シーンで平均フレームレートを計測した。グラフィックスAPIはDirectX 12で、レイトレーシングについては無効にしている。 Radeon RX 6950 XTは、Radeon RX 6900 XTを9~12%、Radeon RX 6750 XTを49~67%、Radeon RX 6650 XTを86~125%上回った。また、Radeon RX 6750 XTはRadeon RX 6650 XTを24~33%上回っている。 Radeon RX 6950 XTはフルHDで約237.0fps、WQHDで約168.0fpsを記録しており、高画質設定でもフルHD240HzやWQHD165Hzのゲーミングモニターの表示能力を活用できるパフォーマンスを発揮している。フルHDであれば、Radeon RX 6750 XTは約159.0fps、Radeon RX 6650 XTも約127.4fpsを記録しており、多少画質設定を調整すれば144fps以上を維持できるだろう。 【グラフ17】フォートナイト (v20.20) レインボーシックス シージ レインボーシックス シージでは、画質プリセットを「最高」に設定して、ゲーム内ベンチマークモードを実行した。テスト時はレンダリングのスケールを「100%」に調整したほか、グラフィックスAPIは「Vulkan」を選択している。 Radeon RX 6950 XTは、Radeon RX 6900 XTを2~11%、Radeon RX 6750 XTを32~59%、Radeon RX 6650 XTを75~119%上回った。また、Radeon RX 6750 XTはRadeon RX 6650 XTを32~39%上回っている。 Radeon RX 6950 XTは4Kでも195fpsを記録しており、144Hz駆動の4Kゲーミングモニターの表示品質を最大限引き出せる実力がある。ここではRadeon RX 6750 XTも4Kで120fpsを上回り、Radeon RX 6650 XTも4Kで60fpsを上回っている。 【グラフ18】レインボーシックス シージ (build 8582665) Apex Legends Apex Legendsでは、描画設定を可能な限り高く設定して、平均フレームレートを計測した。テスト時の上限フレームレートは300fps。 Radeon RX 6950 XTは、Radeon RX 6900 XTを8~15%、Radeon RX 6750 XTを34~72%、Radeon RX 6650 XTを63~127%上回った。また、Radeon RX 6750 XTはRadeon RX 6650 XTを22~31%上回っている。 Radeon RX 6950 XTは、フルHDにおいて比較製品中唯一フレームレート上限に到達しているほか、4Kでも144fpsを超えるフレームレートを記録した。Radeon RX 6750 XTとRadeon RX 6650 XTはどちらもWQHD以下で120fpsを上回った。 【グラフ19】Apex Legends (v3.0.6.35) オーバーウォッチ オーバーウォッチでは、画質プリセットを「エピック」に設定して、平均フレームレートを計測した。テスト時の上限フレームレートは400fpsで、すべての描画品質でレンダー・スケールを「100%」に設定している。 Radeon RX 6950 XTは、Radeon RX 6900 XTを11~19%、Radeon RX 6750 XTを44~73%、Radeon RX 6650 XTを66~128%上回った。また、Radeon RX 6750 XTはRadeon RX 6650 XTを15~32%上回っている。 【グラフ20】オーバーウォッチ (v1.71.1.0.97745a) バトルフィールド 2042 バトルフィールド 2042では、画質プリセットを「最高」に設定して、レイトレーシングを有効にした場合と無効にした場合で平均フレームレートを計測した。 レイトレーシング無効時のRadeon RX 6950 XTは、Radeon RX 6900 XTを6~11%、Radeon RX 6750 XTを40~63%、Radeon RX 6650 XTを75~124%上回った。また、Radeon RX 6750 XTはRadeon RX 6650 XTを25~38%上回っている。 レイトレーシング有効時のRadeon RX 6950 XTは、Radeon RX 6900 XTを3~11%、Radeon RX 6750 XTを29~66%、Radeon RX 6650 XTを97~474%上回った。また、Radeon RX 6750 XTはRadeon RX 6650 XTを37~245%上回っている。 レイトレーシング有効時の4K解像度において、Radeon RX 6650 XTと上位GPUのフレームレートに極端に大きな差がついたのは、Radeon RX 6650 XTでVRAM容量不足による著しいパフォーマンスの低下が発生したためだ。 【グラフ21】バトルフィールド 2042 (v0.4.0)「レイトレーシング無効」 【グラフ22】バトルフィールド 2042 (v0.4.0)「レイトレーシング有効」 サイバーパンク2077 サイバーパンク2077では、画質プリセットを「レイトレーシング:ウルトラ」に設定して、ゲーム内ベンチマークモードを実行した。 Radeon RX 6950 XTは、Radeon RX 6900 XTを11~13%、Radeon RX 6750 XTを58~69%、Radeon RX 6650 XTを102~176%上回った。また、Radeon RX 6750 XTはRadeon RX 6650 XTを28~63%上回っている。 かなり高負荷な描画プリセットの「レイトレーシング:ウルトラ」だが、Radeon RX 6950 XTはフルHDとWQHDで60fpsを上回る平均フレームレートを記録した。Radeon RX 6750 XTはWQHD以下、Radeon RX 6650 XTはフルHDで、それぞれプレイ可能か否かの基準となる30fpsを上回っている。 【グラフ23】サイバーパンク2077 (v1.52) アサシン クリード ヴァルハラ アサシン クリード ヴァルハラでは、画質プリセットを「最高」に設定して、ゲーム内ベンチマークモードを実行した。 Radeon RX 6950 XTは、Radeon RX 6900 XTを9~11%、Radeon RX 6750 XTを39~60%、Radeon RX 6650 XTを74~127%上回った。また、Radeon RX 6750 XTはRadeon RX 6650 XTを26~42%上回っている。 【グラフ24】アサシン クリード ヴァルハラ (v1.5.1) モンスターハンターライズ モンスターハンターライズでは、画質プリセットを「高」に設定して、フルHD~4Kまでの画面解像度で平均フレームレートを計測した。 フルHDではCPUのボトルネックによって全てのGPUが横並びの結果となっており、WQHD以上でなければGPUの性能差がフレームレートに反映されていない。 WQHD以上の画面解像度におけるRadeon RX 6950 XTは、Radeon RX 6900 XTを1~13%、Radeon RX 6750 XTを6~61%、Radeon RX 6650 XTを41~113%上回った。また、Radeon RX 6750 XTはRadeon RX 6650 XTを32~34%上回っている。 【グラフ25】モンスターハンターライズ (v3.9.1.0) エルデンリング エルデンリングでは、画質プリセットを「最高」に設定して平均フレームレートを計測した。ゲームの上限フレームレートは60fpsで、高負荷時に画質を調整する「自動描画調整」は無効にしている。 Radeon RX 6950 XTとRadeon RX 6900 XTは、全ての画面解像度でフレームレート上限の60fpsに張り付いているため差はつかなかった。Radeon RX 6750 XTとRadeon RX 6650 XTについても、WQHD以下では60fpsを維持できており、差がついたのは4K解像度のみだった。 4K解像度において、Radeon RX 6950 XTは、Radeon RX 6750 XTを約15%、Radeon RX 6650 XTを約42%上回った。また、Radeon RX 6750 XTはRadeon RX 6650 XTを約23%上回っている。 【グラフ26】エルデンリング (v1.04.1) Microsoft Flight Simulator Microsoft Flight Simulatorでは、画質プリセットを「最高」に設定して平均フレームレートを計測した。グラフィックスAPIは「DirectX 11」で、羽田空港から関西国際空港へのルートをエアバスA320neoでAIに飛行させ、離陸から3分間の平均フレームレートを計測している。 Radeon RX 6950 XTは、Radeon RX 6900 XTを5~11%、Radeon RX 6750 XTを14~70%、Radeon RX 6650 XTを39~126%上回った。また、Radeon RX 6750 XTはRadeon RX 6650 XTを23~33%上回っている。 Radeon RX 6950 XTは、全ての解像度でプレイ可否の基準となる30fpsを上回っており、WQHD以下では60fps以上の平均フレームレートを記録した。Radeon RX 6750 XTとRadeon RX 6650 XTはともにWQHD以下で30fpsを上回っており、Radeon RX 6750 XTはフルHDなら平均60fpsを上回っている。 【グラフ27】Microsoft Flight Simulator (v1.25.7.0) Blender Benchmark 3.0.0 Blender Benchmark 3.0.0では、標準で用意されている3つのシーン(monster、Junkshop、classroom)をテストした。テストに用いたBlenderのバージョンは「3.1.0」で、参考データとしてCPUのRyzen 7 5800X3Dで実行した際の結果を比較に加えている。 また、ここではRadeon RX 6900 XTが新GPUに比べ著しく低いベンチマーク結果となったため、新GPU用のレビュアー向けドライバ「AMD Software 22.10.01.02」を適用したさいのデータを取得した。結果的には、ドライバの違いがパフォーマンス差を生じさせていたようだ。 Radeon RX 6950 XTのレンダリング速度は、新GPU用ドライバを適用したRadeon RX 6900 XTを約5%、Radeon RX 6750 XTを77~82%、Radeon RX 6650 XTを136~156%上回った。また、Radeon RX 6750 XTはRadeon RX 6650 XTを33~44%上回っている。 【グラフ28】Blender Benchmark 3.0.0 (Blender v3.1.0) システムの消費電力 ワットチェッカーを使ってシステムの消費電力を測定し、アイドル時の最小消費電力と、ベンチマーク実行中の平均消費電力および最大消費電力をグラフ化した。 アイドル時消費電力はRadeon RX 6950 XTの77.1Wが最も高く、以下72.0WのRadeon RX 6750 XT、68.9WのRadeon RX 6900 XT、67.0WのRadeon RX 6650 XTと続いた。オーバークロック仕様のビデオカードが明らかに高い電力となっていることから、これはGPUのアイドル時消費電力の違いというより、ビデオカードの設計による違いの方が大きく影響していると考えるべきだろう。 ベンチマーク実行中の消費電力が最も高かったのは、Radeon RX 6950 XTの平均490.7~515.5W(最大494.8~557.5W)で、これはRadeon RX 6900 XTの平均399.7~425.8W(最大402.9~436.2W)と比べても90W近い数値となっている。 Radeon RX 6750 XTは平均328.9~342.3W(最大332.1~388.7W)で、Radeon RX 6650 XTは平均258.8~275.5W(最大262.1~285.4W)だった。 【グラフ29】システムの消費電力 (平均/最大) ベンチマーク実行中のモニタリングデータ モニタリングソフトの「HWiNFO64 Pro」を使って、各GPUで「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマーク」を4K最高品質で実行したさいのモニタリングデータを取得。「動作温度」、「消費電力」、「動作クロック」をそれぞれグラフ化した。 最も消費電力(=発熱)が大きかったRadeon RX 6950 XTだが、強力なGPUクーラーの冷却性能によってGPUとメモリの温度はともに70℃以下という、Radeon RX 6900 XTのファレンスボードより明らかに低い温度を実現していた。比較製品の中で最も低い動作温度を実現していたのはRadeon RX 6750 XTで、消費電力が最小だったRadeon RX 6650 XTが新GPUの中では最も温度が高かった。ただし、いずれも問題のある温度ではない。 GPU消費電力(GPU PPT)は、Radeon RX 6950 XTが最大の平均319.3W(最大325.1W)で、以下Radeon RX 6900 XTの平均251.5W(最大255.1W)、Radeon RX 6750 XTの平均207.3W(最大210.2W)、Radeon RX 6650 XTの平均136.5W(最大142.6W)と続いている。 GPUクロックについては、いずれのGPUもブースト動作によってゲーム中に到達するGPUクロックの目安「ゲームクロック」を上回る平均クロックを記録しており、ベンチマーク中はブースト動作が有効に機能していることが伺える。なお、メモリクロックはいずれのGPUでもスペック通りの数値で特に変化していない。 【グラフ30】ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマーク 実行中の動作温度 (平均/最大) 【グラフ31】ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマーク実行中の消費電力 (平均/最大) 【グラフ32】ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマーク 実行中の動作クロック (平均/最大) 以下のグラフは、先のグラフの元となったモニタリングデータをGPU毎にまとめたものだ。 いずれのGPUでも、GPU消費電力が電力リミットである「GPU PPT」の値に張り付くような形となっており、終始電力リミットの許す限り最大限のブースト動作をしていたことが伺える。 【グラフ33】Radeon RX 6950 XTのモニタリングデータ 【グラフ34】Radeon RX 6900 XTのモニタリングデータ 【グラフ35】Radeon RX 6750 XTのモニタリングデータ 【グラフ36】Radeon RX 6650 XTのモニタリングデータ GPUとメモリが高クロック化したRadeon RX 6000シリーズのマイナーチェンジモデル 今回テストした新GPU3モデルは、いずれも既存のGPUをベースにGPUクロックとメモリクロック、そして消費電力指標のTBPを引き上げたマイナーチェンジモデルだ。より多くの電力消費を許されたGPUコアは、ブースト動作によって高クロック動作が可能となり、メモリクロックの向上も性能を底上げする。 ベースとなったRadeon RX 6000シリーズから買い替えるほど特別な進化はないが、ビデオカードの新調を検討しているのであれば、Radeon RX 6650 XTが399ドル、Radeon RX 6750 XTが549ドル、最上位のRadeon RX 6950 XTでも1,099ドルという新GPUの価格は魅力的だ。 この価格はあくまで各GPUを搭載したビデオカードの最低価格とされており、今回テストに用いたビデオカードの大半はこれよりも高いものとなるだろう。円安の影響も不安ではあるが、ゲーミング環境の新調や更新を検討しているユーザーにとって魅力ある価格で登場することを期待したい。</p>