｜ 新型シビック・タイプRのようなクルマは（規制に阻まれ）もう二度と作ることはできないだろう ｜
ガソリン世代では「もっともピュアなスポーツカー」の一台として注目が集まる
さて、2021年10月にホンダから正式に発表が予告され、その後もティーザー画像や動画がリリースされ続けているフルモデルチェンジ版の新型シビック・タイプR。
ただしその発表時期についてはアナウンスされておらず謎のままだったのですが、今回ホンダオーストラリアのディレクター、スティーブン・コリンズ氏が「来月（6月）に正式発表が行われる」とコメントしています。
なお、この際の「正式発表」はオンラインにて世界へと向けて行われることになり、実車の発表は7月初旬にアメリカのミッドオハイオ・スポーツカーコースで開催されるNTTインディカー・シリーズのイベントにて行われる、とのこと（ただしホンダがオハイオで公開するプロトタイプはカモフラージュ用のシートが貼られたままだとされている）。
新型ホンダ・シビック・タイプRは「最後のガソリンエンジンオンリーのタイプR」？
今回発表されるシビック・タイプRはおそらく「ガソリンエンジンのみで走行する最後のタイプR」だと目されており、発表前から高い注目が集まっています。
ただし搭載されるエンジンについては何ら公式発表はなく、しかし現行（ただし販売はすでに終了）FK8シビック・タイプRに積まれるK20C型320馬力エンジンを継続すると考えてよさそうで、おそらくは「若干ながら」出力が向上することになると言われているようですね（環境規制に阻まれ、大幅な出力向上が非常に難しい）。
トランスミッションについては現行同様に「マニュアル」のみとなることがホンダによってアナウンスされており、おそらくは「最後のマニュアル・トランスミッション搭載のタイプR」となるであろうことも予想されます（電動化されればMTは失われることになる）。
ホンダは新型シビック・タイプRのようなクルマを「二度と作ることはできない」と理解していると考えてよく、よって（これまで通りではありますが）ニュルブルクリンクや鈴鹿はじめ、世界中の主要サーキットにて「FF最速」のコースレコードを塗り替えることになりそうです。※プロトタイプはすでに鈴鹿でのコースレコードを更新している
なお、これまでシビック・タイプRとFF最速を争っていたルノー（メガーヌR.S.トロフィー）やフォルクスワーゲン（ゴルフGTIクラブスポーツ）は現在ガソリン車を用いた記録争いから一歩身を引いており、その意味ではFF最速の記録はほぼすべて新型シビック・タイプRによって塗り替えられ、その後には走りを標榜した「ガソリンFF車」のニューモデルが登場しないであろうことからチャレンジャーが現れず、これら記録は永遠に不滅となるのかもしれません。
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参照：Carsales
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