| 見たところ、フェラーリ296GTSのヘッドライトまでもが「ハロゲン」へと変更されているようだ |
現代では「作り分け」のほうがコストが高くなるのか、グレード間での仕様”格差”は小さくなった
さて、様々な「もしもこんなクルマがあったら」というレンダリングを作成するX-tomiデザインより、フェラーリ296GTBの”もしもベースグレードが存在したならば”というCGが登場。
この「ベースグレード」というのは、一昔前の自動車(とくにコンパクトハッチバック)によく設定されていたもので、いわゆる商用グレード的なもの。
営業社に使用したりレンタカーに使用することを想定しているので装備を極端に簡略化しており、価格を抑えるため(そして同時に多少傷ついても目立たないよう、そして修理・交換の際にも費用が安く収まるよう)樹脂パーツが無塗装であったり、ホイールがスチールであることがほとんどです。※そのほか、灯火類などもダウングレードされていることが多い
もちろんフェラーリに「営業車はない」が
もちろんフェラーリにはそういった「商用グレード」などあるはずもなく、しかし「絶対にない」クルマをレンダリングにて作ってしまったのがこの作品だということになりますが、前後バンパーやドアミラーがブラック(おそらくは樹脂むき出しを想定)、そしてホイールは「インチダウン」されたスチールを装着しているもよう(ドアハンドルもブラック化されており、けっこう細部に至るまで抜かり無い)。
その他にもこんな「ベースグレード」のレンダリングが制作されている
ここでX-tomiデザインが制作してきた「スポーツカーのベースグレード」なるレンダリングを一部紹介したいと思いますが、こちらはラフェラーリ。
ランボルギーニ・ウラカン。
マクラーレン650S。
いずれも同じ手法によって「ベースグレード化」されていますが、こういったレンダリングが作られるあたり、「ベースグレード」という考え方は万国共通でもあるようですね(コストを抑えたベースグレードという考え方は、日本だけの事例ではないようだ)。
実際の「ベースグレード」はこんな感じ
そこで現在「ベースグレード」としてどんなクルマが存在するのかを紹介してみたいと思いますが、こちらはスズキ・アルト。
スチールホイールにブラックのドアミラー、ドアハンドルがブラックという仕様を持ち、しかしさすがに前後バンパーはペイント済み。
その理由は定かではないものの、製造が自動化されるに際し、「塗らない」バンパーを用意するほうがコストがかかったり、もしくは前後バンパーまでもがブラックだと「あまりにカッコ悪くて売れない」からなのかもしれません。
そしてこちらは同じアルトでも上位グレード。
ドアミラーやドアハンドルが「カラード」となり、直径が大きくなったアルミホイールが装着されています。
参考までに、GR86にも装備を省いたシンプルなグレード(RC/279万9000円)が存在し、しかしこちらはモータースポーツ参戦を前提としているため、ユーザーによって交換が想定されるパーツ(タイヤやホイール)は最低限にとどめ、かつ競技に不要な装備を省いたという、ベースグレードとは少し意味合いの異なるモデルですが、価格としてはSZの303万6000円、RZの334万9000円に比較して大幅に安くなっています。
ちなみにフェラーリやランボルギーニ、ポルシェにも「モータースポーツ参戦用」グレードが存在するものの、それらは公道走行に必要がない装備を省かれている反面、モータースポーツに必要な装備が予め盛り込まれているため、ロードゴーイングバージョンに比較すると1.5~2倍ほど高価な価格設定を持っているようですね。
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