2022年4月29日、BMWとTOKYO FMによるラジオ番組「TOKYO FM Holiday SPECIAL Drive through the New World〜#JOY MOVES ME〜」が放送されました。この番組はMetaのバーチャル会議ツール「Horizon Workrooms」にて収録が実施されています。
Mogura VR News編集部では、4月25日に実施されたメディア向け事前体験会「BMW メタバースラジオ公開生放送 体験会」に参加。企業による一風変わった「Horizon Workrooms」の利用事例を取材しました。
「その場から動けない」けれど、ラジオ収録には最適かも
体験会ではまず、本企画の経緯について解説が。BMWはこれまで掲げてきた「駆け抜ける歓び」というブランド価値を「人生を駆け抜ける歓び」へとアップデートし、製品性能だけでなく、行動範囲や視野が広がることもブランド価値としてプッシュしていくことを説明。このブランド価値の展開に向け、多角的にプロジェクトを立ち上げる中で「メタバースラジオ」として本企画が立ち上がったとのこと。
パーソナリティを務める浜崎美保さん(写真右)ら、体験会スタッフの様子。「Horizon Workrooms」を採用しているため、使用VRヘッドセットはMeta Quest 2です。体験中はハンドトラッキング機能を活用しており、特に浜崎さんは手慣れた様子で両手を使った動きを見せてくれました。
ラジオ収録体験中の様子がこちら。「ラジオ収録」は筆者も「Horizon Workrooms」の活用法として思いつかなかったのですが、いざ体験してみると「その場で動かない」という特性が意外にラジオ収録の場にマッチしているように感じました。基本的にはパーソナリティの話を聴きつつ、たまに会話をするというユースケースでは、適切な距離を維持して存在できる「Horizon Workrooms」は最適かもしれません。
選ばれた理由は「すぐに会場が用意できる」から
今回「Horizon Workrooms」でのラジオ収録を提案したのはTOKYO FMさんとのこと。株式会社エフエム東京 執行役員の嶋裕司さんによれば、上記のような「適切な距離」を確保できる点に加え、「他のサービスでは会場を作るコストがかかるが、『Horizon Workrooms』ではすぐに会場を用意できる」という点が選択理由にあるとコメントしました。その後「TOKYO FM Holiday SPECIAL Drive through the New World〜#JOY MOVES ME〜」の本番は、「公開生放送」ということで何人かのリスナーを実際に招いて実施。収録の様子はYouTube Liveでも生配信され、一歩進んだラジオ番組を発信しています。
なお直近では追加の展開は予定していないとのことでしたが、BMWとTOKYO FM双方ともメタバースを軸にした活動には関心を示していました。今後、会議ツールにとどまらない「Horizon Workrooms」の活用例が生まれる可能性が垣間見えたイベントでした。
(参考)番組紹介ページ
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