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古代中国の政治家・屈原(くつげん)は、春秋戦国を代表する文人だ。強大な隣国・秦に脅かされた楚は、属国になるか別の大国と結んで対抗するかで国論が割れていた。対抗派の筆頭である彼は政争に破れ、流罪となる。 『漁父辞』は、まだ漢詩の形が確立していない時代に屈原の孤高と硬骨を示す文と伝え…