2018年、21年ぶりにモデルチェンジされ、大きな進化を遂げたトヨタ・センチュリー。これまでも多くのVIPの移動に供されてきた同車だが、実は霊柩車としての需要も一定数あった。最後のお別れに最高峰のクルマで……。そんな思いを叶えるためだ。
今回はなんと新型センチュリーのリムジンタイプの霊柩車を取材させていただいた。世界に2台の威風堂々の霊柩車仕様の新型センチュリー。いち早く導入したのが名古屋特殊自動車だ。
人生の最後に乗るクルマは霊柩車になるが、特別な1台に込めた思いと技術を紹介しよう。
文、写真/青山義明
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センチュリーベースの霊柩車を所有する会社が2台導入
霊柩車のラインナップといえば、ジ・アメ車といえるキャデラック、そして高級輸入車の代名詞ともいえるメルセデス、さらには近年多くなってきているボルボなどの輸入車種をベースにした車両が多い。しかし、伝統的にラインナップされているのが、国産のトヨタ・クラウン、そしてトヨタ・センチュリーである。
今回新型センチュリーのリムジンタイプを2台導入した名古屋特殊自動車は、霊柩車と搬送車を含め100台以上を所有する。先述の通り、さまざまなベース車があり、その中でも先代センチュリーベースの霊柩車は16台もの台数を抱えているが、今回、そこに新型センチュリー2台の追加を行ったというわけ。