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世の果ては常に青色だった。人類が大洋を航海する前、青い水平線の向こうは未知の世界を意味した。時代を問わず、最も高い色は断然、群青色「ウルトラマリン」だった。13世紀のヴェネツィアの商人は、青金石を挽いて作ったアフガニスタン産の青い顔料を「オルトレマーレ(Oltremare)」と呼んだ。イタ…