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ポルシェが新型911スポーツクラシックを正式発表!911ターボをベースに懐古調の内外装を持ち、限定1250台、本国価格は3275万円

| 新型ポルシェ911スポーツクラシックは先代よりもさらに「クラシック」に |

一般人に購入できる「枠」があるのかどうかはわからない

さて、先日リークされたポルシェ911スポーツクラシックが正式に公開。

なお、「リークされた翌日に公開」というのはポルシェのお約束のようなもので、リークがあったから公開を早めているのか、公開前に意図的にポルシェがリークしているのかは全くのナゾ。

それはともかくとして、今回の911スポーツクラシックは、2009年に発表された250台限定の911スポーツクラシックよりも生産台数が多く、全世界にて1,250台が販売されることになります。

ただ、997世代のスポーツクラシックは一般向けにも門戸が開かれ「48時間で完売」となったのに対し、今回の992世代の911スポーツクラシックは「すでに秘密裏に重要顧客に案内され、完売済み」とも言われていて、入手難易度からするとこちらのほうが高いのかもしれません。

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新型ポルシェ911スポーツクラシックのベースは911ターボS

そして997世代の911スポーツクラシックのベースが「911カレラS」であったのに対し、新しい911スポーツクラシックのベースは911のトップレンジである「911ターボS」。

ただしその3.7リッター・フラットシックス・ツインターボが640HP(911ターボは572HP)を発生するのに対し911スポーツクラシックでは542HPへと「デチューン」されており、それはリアフェンダー上に吸気のためのダクトがないこと、より強力なダウンフォースを得るためのリアウイングが無いことに起因する可能性もありそうです。

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ちなみにトランスミッションについては7速マニュアル・トランスミッションのみで、これは7速PDKをマニュアル化したものだと考えられます(911ターボSのトランスミッションは8速PDKのみ)。

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そして駆動輪は911ターボSの4輪から2輪(後輪)へと変更されており、これも「デチューン」された理由のひとつなのでしょうね(ただ、一輪あたりが受け持つパワーは逆に大きくなっている)。

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ポルシェによれば、この「出力調整」に際して駆動方式に見合ったマッピングに調整したと語っており(パワーダウンよりもトルクのダウンが大きく、VTGの可動域も大きく変わっているものと考えられる)、パフォーマンス的には911カレラGTSと911ターボとの中間あたりに位置することになるのかもしれません。

新型ポルシェ911スポーツクラシックは「クラシカルな」雰囲気が満点

ただ、この911スポーツクラシック最大の特徴はそのパワーでも走りでもなく、クラシカルなその内外装。

1973年のカレラRS 2.7(ナナサンカレラ)にインスパイアされたダックテール、初代911に採用されていたゴールドのレタリングなど回顧調の意匠を持ち、フックスホイールを連想させるブラック+ダイヤモンドカット仕上げのホイールが装着されています。

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ちなみに「フックスホイール」とは、かつてポルシェにホイールを納品していた「フックス社」特有のデザインを持つホイールを指しますが、997世代の911スポーツクラシックでは、フックス社の製造ではないのにフックスホイールのデザインを再現してしまい、ポルシェとフックスとの間でちょっとした揉め事があったようで、そのためか今回の911スポーツクラシックでは、先代911スポーツクラシックに比較すると”それほどフックスっぽくはない”デザインとなっています(フックスホイール誕生当時は意匠登録など権利の所在が曖昧だったのだと思う)。※フロント20インチ、リア21インチ

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ボディカラーは専用のスポーツグレーメタリック、そしてフロントフードとルーフにはホワイトのストライプがハンドペイントにて施されています(フロントフードとルーフはカーボン製)。

911ターボSがベースなのでもちろん「ワイドボディ」を持ち、グラマラスな雰囲気を漂わせていますね。

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なお、ボディカラーについてはこのほかにソリッドブラック、アゲートグレーメタリック、ゲンチアンブルーメタリックも用意される、とのこと。

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サイドにはストライプと「PORSCHE」文字、そしてホワイトのサークルとナンバリングが入りますが、このナンバーは「1から99」までの好きな数字を選ぶことができ、そしてこのサークルはペイントではなく意図的にステッカーにて再現されているそうなので、気に入らなければ「剥がす」こともできるようですね。

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そしてリヤフードや・・・。

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フロントフェンダーには専用のバッジつき。

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その他の特徴としては、専用にキャリブレーションされたポルシェ・アクティブ・サスペンション・マネジメント(PASM)、セラミックコンポジットブレーキ、ポルシェ・ダイナミック・シャシー・コントロール(PDCC)、リアアクスル・ステアリング、スポーツクロノ・パッケージ、これも専用のスポーツエグゾーストシステム(断熱材の一部が取り除かれており、サウンドが大きくなっているようだ)など。

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ポルシェ911スポーツクラシックのインテリアはこうなっている

そしてこちらは新型ポルシェ911スポーツクラシックのインテリア。

コニャックレザーに「ペピータ」と呼ばれる千鳥格子柄が組み合わせられており、センターコンソールやダッシュボードにはダークパルダオウッドが用いられています。

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メーターも若干の変更を受け、グリーンのレター、ホワイトの針が採用に。

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スポーツクロノも同じ仕様を持っています。

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シートにはポルシェクレスト(エンブレム)、アームレストには「911 Sport Classic」のレターがエンボス加工。

助手席側ダッシュボードにはシリアルナンバーが入り、ボディカラー同色のキー、そして専用キーケースも付属。

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現在日本での発表はなく(しかし通例であればすぐに発表されるはずだ)、本国ドイツでは7月から納車が開始され、その価格は274,714ユーロに設定されています。

ちなみにオフィシャルフォトもレトロ風(ポルシェはかつて、こういった感じで女性を起用することも多かった)。

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参考までにですが、こちらはポルシェ914発表当時のオフィシャルフォト。

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