年齢を重ねても性被害と無縁になるわけではない。アパートの隣に住んでいた70代の女性宅に侵入し性的暴行を加えたとして住居侵入や強制性交等致傷の罪に問われていた40代の男の裁判員裁判が今年3月、東京地裁立川支部で開かれていた。
被告人はスーツ姿にメガネ。白髪混じりの天然パーマを後ろでひとつに結んでいる中年。初公判の罪状認否では「住居侵入は了解を得ていた」「強制性交ではなく合意があった」と完全否認し、無罪を主張した。(ライター・高橋ユキ)
●女性とは「大人の関係」だったと述べた被告人
冒頭陳述などによれば被告人は2020年7月某日の夜、当時住んでいたアパートの隣に住む女性・Aさん(当時73歳)宅のベランダ側にある無施錠の吐き出し窓から侵入。Aさんの口に粘着テープを貼り、後ろ手に縛り、暴行を加えたとされる。逮捕当時の報道は見当たらない。
「シンクの不具合などを修理してあげて親密な仲だった」。そんなエピソードを挙げながら被告人はAさんと「大人の関係」にあったと罪状認否で述べていた。実際に、家主の仲介によりAさんとは顔見知りで、実際にシンクの修理を請け負ったという。しかし本当に「大人の関係」にあったのか。
別室からのビデオリンク方式により行われたAさんの証人尋問では、被告人の言い分とは全く異なる事件当時の様子が語られた。
「就寝中、誰かが馬乗りになってきた。最初は、お付き合いしてる彼氏かな? と一瞬思いましたが、『騒ぐな、静かにしろ』と言われて、ただ事ではないと気付いた」
Aさんは、突然の侵入者に「こんなおばちゃんをどうするの」と告げたが、被害に遭い、両前腕部の挫創など全治1週間の怪我を負った。「警察に言うのか!」と言われ「言わない」と答えると、犯人は出て行ったという。
(略)
引用元: ・「こんなおばちゃんをどうするの」70代女性に強制性交 出所3カ月後に事件、40代男性の常習性 [デデンネ★]
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