もっと詳しく

(河出書房新社・2475円) 日本の民俗学の基礎を築いた柳田國男(1875~1962年)は1941年11月、東京から九州へ17日間の講演旅行に出掛けた。後に新聞記者・民俗学者として活躍することになる著者は、その旅に民俗学を学ぶ大学生として同行した。 「この随行でいちばんつらかったことは、一日中、窓外を…