| 現在、ミニバンは欧州や北米ではさほど人気ではないが、「これから」に期待できるセグメントの一つ |
中国市場においてはすでにミニバンは「市民権」を獲得
さて、昨年ヒョンデが発表した高級ミニバン「スターリア」。※ミニバンといってもかなり大きい
日本での目撃例もあるので(おそらくはヒョンデが持ち込んだテスト用車両)日本で発売される可能性もありそうですが、すでに発売された国や地域では概ね好評となっているもよう。
その「好評」の理由としては未来的なフォルムにありそうで、このあたりは日本の”押し出しが強い”ミニバン、欧州の”商用っぽい”ミニバンとは一線を画していると思います。
そんなスターリアにつき、今回ヒョンデが自らキャンプ仕様の「スターリア・ラウンジ・キャンパー」を追加することとなり、これまた大きな話題を呼ぶことに。※欧州ではVWトランスポーター・カリフォルニアやメルセデス・ベンツVクラス・マルコポーロシリーズのライバルとなりそう
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ヒョンデ・スターリア・ラウンジキャンパーはこんな仕様を持っている
このスターリア・ラウンジキャンパーのベースとなるのは最上位グレードであり、つまりいわゆるグランピングを目指していると考えて良さそう。
電動ポップアップルーフとサイドオーニングを装備していて、これらを展開することでモバイルキャンプサイトへと変身することになりますが、全高を2,095mmに収めているため、欧州だとほとんどの地下駐車場に収容可能だと紹介されています。
スターリア・ラウンジキャンパーには、11人乗り(キャンピングカー11、後部3列3人乗り?)と4人乗り(キャンピングカー4。画像を見ると7人乗りもあるようだ)の2種類が用意され、いずれも後席をフラットにすると大人2人がゆったりと寝ることができるベッドが出現し、ポップアップルーフにはさらに2人分のダブルマットレスも装備。
ちなみにスターリアのボディサイズは全長5,253ミリ、全幅1,997ミリ、全高1,990ミリという「かなり大きな」クルマです。
スターリア・ラウンジキャンパーのエクステリアは、クリーミーホワイトとアビスブラックパールの2色が用意され、インテリアはブラウンのシート表皮(11人乗り仕様ではブラック)、オプションにてアンビエントLED照明を備えたブラック&ホワイトのラグジュアリー仕様も選択可能。
なお、11人乗りの場合、シートを倒して「フロア全面をベッド」とできるものの、4人乗りバージョンだとベッド脇にキッチンとストレージが設置され、36リットルの冷蔵庫、食器用シンク、70リットルのウォータータンク、40リットルのゴミ箱、脱着式シャワーヘッド、折りたたみ式テーブル、さらにはカトラリー用の収納コンパートメントも。
ちなみにこれらの機能は、折りたたみ式の12.1インチタッチスクリーンで操作でき、すべての窓にはカーテンが設置されているため、十分なプライバシーを確保することも可能です。
室外の装備だと、LED内蔵の開閉式オーニング、テールゲートからスライドするアウトドアテーブル、折りたたみ式の椅子2脚、リアドア用のモスキートネット、各種ギア用の外部電源が備わる、とのこと。
搭載されるエンジンは最高出力174ps(130kW/177PS)、最大トルク317lb-ft(430Nm)を発生する2.2リッターCRDiターボディーゼル、トランスミッションは8速オートマチックトランスミッション、駆動輪は標準だとフロントのみ、オプションにて全輪駆動が選択可能。
韓国では、このヒョンデ・スターリア・ラウンジキャンパーの価格は、11人乗りが4947万ウォン(日本円で約511万円)、4人乗りが6858万ウォン(718万円)からに設定されており、そのサイズや装備を考えるとけっこうお買い得なのかもしれません。
ちなみにヒョンデはこのスターリアの市場を大きく拡大する意向を見せていて、ラウンジビジネスという「エリートビジネスマン向け」のエグゼクティブ仕様を公開しており、こちらは7人乗りと9人乗りとを用意し、自動ステップなどの高級装備が追加されている、とのこと。
アウディはつい最近「アーバンスフィア・コンセプト」なるミニバンを発表し、ポルシェもフラッグシップとしてミニバンの投入を検討しているといい、SUVの次は「ミニバン」なのかもしれません。
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